かんばんボード(タスクかんばん)導入の肝

タスク管理の手法というのはいくつかあると思うのですが、その中の一つに「かんばんボード」(あるいはタスクかんばん、タスクボードとも言うらしいですが)という見える化によるタスク管理手法があります。基本はアナログですが、タスクかんばんを実現するアプリも存在するようです。

かんばんボードの原理は簡単で、チームが持っているタスクを全て付箋に書き出してホワイトボードに貼り付けるのですが、ステータスによって貼り付ける位置を変えていくというものです。でも、これを本格的に取り組もうと思っても教科書的なものが見当たらない。ネットで調べると多少それらしきものは見つかるのですが、いざ取り組んでみようと思うとなかなか難しいのではないかと思います。

やってみると分かるのですが、実はかんばんボードを使いこなす肝はレーン(ステータス)の設計ではないかと思うのです。レーンというのはボードを縦に区切った言わば列のことで、通常はステータスを割り当てています。(但し、必ずしも列という形にこだわる必要はなく、自由にレイアウトを決めて良いと思います。)Redmineなどのタスク管理ツールでタスクを管理する時もステータスの設計が使い勝手に影響してきますよね。

例えば参考になるのが以下のサイト。
Web開発チームをタスクボードだけで見える化する 5つのコツ
http://engineer.blog.lancers.jp/2012/07/task_board_tips/

文献を見る限り一番オーソドックスなレイアウトはToDo、Doing、Doneという3つのレーンで区切る方法。ですが、杓子定規にこれを運用する必要はなく、現場の判断で変えて良いと思いますし、変えていくべきです。タスクのステータス設計にはどんな業務を対象とするかによっていくつものバリエーションがあり得ます。例えば開発現場でも設計工程と開発・テスト工程とでは管理すべきタスクが異なりますよね。

まずは導入しようと思う時に、この現場ではどのようにステータスを管理・運用しているかということを分析することになります。業務によっては併せてワークフローの設計もした方が良いケースもあります。具体的なステータス設計の例は追々ご紹介できたらと思います。



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