チームの成果を高める朝会の進め方とは?

ITコーディネータの吉田聖書よしだみふみです。

皆さんの職場では朝会を開催していますか。
たかが朝会ですが、されど朝会。
特にプロジェクトを成功させるのに必要な習慣です。

IT業界に限らず、
プロジェクトの遂行が業務の中心
という職場も少なくないと思います。

例えば1回1~2時間などのチームの定例会議を、
週次で開催している現場はよく見かけますが、
きちんと成果を出している現場は
毎日15~30分程度の短い会議を
うまく活用しています。

そういった短い会議を
一日の始めにやるので「朝会あさかい」と呼ばれています。
職場によっては、一日の終わりに
その日のふりかえりを含めて
夕会ゆうかい」をやることがあります。

「うまく」というのは
ただやれば良いというものではない
ということです。当たり前ですが。

朝会は作業報告会ではない

全ての会議がそうですが、
何のためにやるかがカギです。

プロジェクト型の業務ではなく、
日々のルーティンワークを
ただこなしていくだけの職場であれば
上司からの連絡事項とか
ちょっとした情報共有で済むところもあるでしょう。

しかしプロジェクト型の業務では、
日々の状況確認を行い、
業務の遂行を妨げる要因を見つけて
素早く解決していく必要があります。

ところが、プロジェクト型の業務でも
ただの作業報告会になってしまっている朝会が
残念ながらあります。
「昨日は何の作業をしたか、
そして今日は何の作業をやるか」
そんなことを淡々と聞かされる。
それでは全く成果は期待できません。

それどころか
メンバーの作業時間を奪うことになるので、
害悪でさえあります。

進捗率を質問しても意味がない

日々の状況確認というのは
そういうことではありません。
定性的な確認ではなく、
定量的な確認を行う必要があります。

「そうか、定量的にやればいいんだな」
ということで良く行われるのが、
進捗率を質問するというものです。

この「進捗率」というのが
定量的な指標に見えるからか
信奉者が非常に多いと感じています。

定量的な確認というのは
数字で表せれば何でも良い
ということではありません。

進捗率が定量的な指標として意味を成すのは
1つのタスクに含まれる1つ1つが一様で
かつ、作業者の作業ペースが一定である
という前提条件があります。
進捗率が90%になってからが
進まないという経験はありませんか?

私たちは機械ではありませんし、
ずっと集中力を維持できるわけではありません。
タスクの中にはすぐにアウトプットできるものと
そうではないものと濃淡があるでしょう。

そのような前提を踏まえると
果たして進捗率の数字に何の意味があるでしょうか。

ポイントは予定通りに終わるかどうか

では何を確認すれば良いでしょうか。

それは、予定しているタスクが
予定しているスケジュール通りに
終わったかどうか、あるいは
終わりそうかどうかということに尽きます。

プロジェクトは
計画に従って行うものですから、
計画通りにやれればOKなのです。

だから計画通りに進まなくなるような
何かしらのトラブルが発生していないか
を見つけるのが朝会の第一目的になります。

課題管理については
また別の機会に書きたいと思います。



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