似た者同士でペアを組ませてはいけない

ITコーディネータの吉田聖書よしだみふみです。

今回はチームマネジメントの話です。

たいていどのような職場でも
仕事上でペアを組ませることがあると思います。

明確にペアとして宣言しないとしても、
チームで仕事をさせる場合、
その中で2名で担当するタスクがあれば
ペアと呼んでも良いかもしれません。
ペアを組んでいる期間は一旦おいておきます。

似た者同士は、似ているだけに
一緒にいて楽ですが、
仕事の成果を出すという観点からは
必ずしも望ましいとは限りません。

思考パターンの似た者同士は気が合うので
一見うまく行きそうに思えるのですが、
思考パターンが似ているため、
同じ所で躓いたり
同じ点を見落としたりするので、
気を付けないと取り返しのつかない
ミスにつながりかねません。

また、得意不得意の似た者同士がペアを組むと
雰囲気は良くなるかもしれませんが、
お互いやれること、やりたいことが似ているので
どちらも手を付けない残留タスクが発生するなど
役割分担がしづらいという難点があります。

似た者同士でなければ、
一方が見落としたことを
もう一方が気付いて
フォローすることができますし、
一方が手を付けたがらないタスクを
もう一方が率先して拾うことができます。

異なるタイプ同士というのは
食べ物の好みや趣味は
合わないかもしれませんが、
仕事上はうまく補い合って
2人分以上の成果を期待することができます。

ペアと書きましたが、
3人以上のチームであっても
同質な人が複数人集まるよりは
考え方の異なる人や
得意不得意の領域が異なる
人たちが集まる方が
(まとめるのは大変かもしれませんが)
結果として仕事の成果は出せるものです。

では、人的資源の問題で
止むを得ず似た者同士を
アサインせざるを得ない場合は
どうしたら良いでしょうか。

本来ペアを組ませるのは、
お互いに仕事の内容を
適宜レビューし合って
品質を高めることを期待してのことですが、
似た者同士で組ませる場合は、
臨時で第三者にレビューをお願いするなど、
2人が同じ落とし穴に陥ったとしても
それを指摘してフォローできるような
仕掛けを用意しておく必要があります。

役割分担については
似た者同士のペアだけでは
どうにもできない可能性がありますので、
別のタイプの人をメンバーに加えるか、
チーム内の他のメンバーや
他のチームのメンバーも含めて
(=チームの再編成も含めて)
最適な人員配置を検討し直す
必要があるかも知れません。

以上、似た者同士でペアを組ませては
いけない理由を述べましたが、
ただ1つだけ、私の経験上、
仕事の成果という観点で
仕事上の価値観だけは
似た者同士の方がうまく行くと思います。



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