「見るだけでわかる!ビジネス書図鑑」グロービス著

ITコーディネータの吉田聖書よしだみふみです。

今回は約1年ぶりの読書感想です。
実は、年末くらいからよくSNSで見かけていて気になっていました。
なぜ気になっていたか。

気になりながらも読むことを見送っていたビジネス書の
その気になる中身を知ることができると思ったからです。

本書はいわゆるビジネス書のガイドブックのようなものです。
皆さんも心当たりがあるかと思いますが、
話題になったビジネス書で
読むタイミングを逸してしまったとか
分厚くて気後れしてしまったとか
何かしらの理由で読まなかったものがあり、
でも「いったいどんな内容なのか」は
知りたいと思っていたからです。

図書の目録は別とすると
こういった図書は珍しいかなと思いました。
よくあるのは参考文献として
巻末に紹介されていることが多く、
そこから次に読む本を
ピックアップすることはままあります。

本書を利用するメリットは多くあります。

まず、ガイドブックなので単純な羅列ではなく、
個人、人間、企業・組織、世の中と分類がされています。
なので、こういうことが知りたいという動機からも、
該当する本を見つけることができます。

次に、ビジネス書に限らず
ある人には有用でも
別のある人には特に有用ではない
というケースがあります。

しかし、それを選別するのはなかなか難しく、
本屋に通って立ち読みするとか、
読んだ人に感想を聞くとか、
ネットの書評などを参考にするとか、
それなりに時間をかける必要があります。

本書では1冊につき数ページの
全て同じ構成のサマリーになっており
比較もしやすく、時間をかけなくても
要点がつかみやすくなっています。

また、有用だと思って買ったが
読み進めて行ったらそうでもなかった…
というリスクは残ります。
本書を使えば、少なくとも大外れすることは
無くなると考えられます。

10年くらい前からでしょうか、
ネットで全ての情報が手に入る
と一般に考えられていた時期がありました。
しかし、最近では一周巡って
むしろ有用な情報は書籍からでないと
手に入らないと言われてきています。

最近ではフェイクニュースと言われる
信憑性の不明な情報や
まとめサイトの大増殖によって
有益な情報が希釈されてしまい
苦労して調べた割には大した情報がそろわないものです。
ネットではどうしても
断片的な情報のかき集めになってしまい、
物事を体系的に学ぶには
やはり整理された書籍に敵うものはない
ということなのでしょう。

そういう意味でも
本書だけでは不充分であることは間違いないですが、
むしろ本書のようなガイドをきっかけにして
知りたい情報に素早くアクセスするというのは
今求められている手法なのかもしれません。


書名:見るだけでわかる!ビジネス書図鑑
著者:グロービス
発行:ディスカヴァー・トゥエンティワン/2018年11月20日
ISBN:978-4-7993-2381-6


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