EUのサマータイム廃止で…

ITコーディネータの吉田聖書よしだみふみです。

EU(欧州連合)では2021年を最後に
サマータイムを廃止することが
議会で先週、決議されたようです。

このことが私たちに
どのような影響を与えるでしょうか。

このブログでも、過去に何度か
サマータイムの話題を取り上げましたので、
今回も反応せずにはいられませんでした。

最初は東日本大震災が発生した直後の
2011年の初夏に書いた、
サマータイムか、企業版サマータイムか
という記事です。

この時の制度導入の論点は省エネでした。
しかし、EUのある調査では、
サマータイム制度による
省エネの効果は限定的だったようです。

2回目は昨年の8月に書いた
今度こそサマータイムの導入なるか
という記事です。
サマータイムのメリットを活かし、
デメリットを打ち消すアイデアを
提言しました。

この時の制度導入の論点は
東京オリンピックでの酷暑対策でした。
しかし、準備期間が不足しているということで
制度としての導入は見送られました。

そのことを昨年の10月に
サマータイム導入見送りへ、今後の論点とは
という記事の中で書きました。

導入賛成派の中には
時計だけをいじれば済むハズといった
楽観的な意見がありましたが、
実際にはそんなに簡単なことではない
と警鐘を鳴らしました。

昨年、日本の政界で
欧米諸国を引き合いに出して
「それに続こう」といった意見が
出ていたことを考えると、
今回EUが廃止することで、
そうした意見はしぼむでしょうし、
(元から単なるこじつけ
だったのかもしれませんが)
もしこれでアメリカも続いたとしたら、
サマータイム制度の終焉は
決定的なものになるでしょうね。

(ただ、アメリカでは州ごとに
導入の是非を決められるので、
全米で一律廃止ということには
ならないかもしれませんが…)

個人的には、
今回のEUの決定を歓迎します。
そして、もし今後も日本で
サマータイム制度を検討するのであれば、
「先進国ではみなそうしているから」
という根拠にならない根拠
を振りかざすのではなく、
本質的な、特に健康被害などの
マイナス面への手当てについて
議論を展開して欲しいと願っています。

そうすることにより、
今まで導入のメリットだと
思われていた側面が、
実はそうでもないかもしれないと
気付くことにつながると考えています。

(参考サイト)
Parliament backs proposal to end switch between summer and winter time in 2021



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