今ふりかえる、独立のメリット・デメリット

ITコーディネータの吉田聖書よしだみふみです。

弊社は、今月末で第9期の決算を迎えます。
2003年の9月に独立・創業し、
丸15年を終えようとしています。

ここまで支えてくださった皆様に
深く感謝すると共に、
これまでの歩みを
ふりかえってみたいと思います。

よく、独立のきっかけは何だったのかと
質問されることがありますが、
直接のきっかけは
勤務していた会社の解散です。

経営状態は振るわなかったものの、
私をこのIT業界で活動するために必要な
基盤というか土台を築かせてくれました。

それはスキルという面でもそうなのですが、
仕事の進め方や、その背後にある考え方を
一通り学べたのは大きかったなと思います。
そして師匠との出会い。

師匠も、当時は個人事業主として
その会社に出入りしていました。
私は個人事業主というものが何なのか
全く知りもしなかったのですが、
その実態を知るにつれて
徐々に私も独立して活動したいと
思うようになってきました。

もちろん、会社員として働くことが
全く駄目だとは思わなかったのですが、
何度か転職の経験があったため、
自分に合う会社を探すことや、
新しく入った会社の一員として
自分をリセットすることが
しんどいと思っていました。

独立すれば、
自分で自分を雇うようなものですから
少なくとも会社の考え方と合わない
ということは起こり得ませんし、
上司・部下の関係もなく、
理不尽なことはグッと少なくなります。

(ただしお客様が抱える理不尽は
無くならないので、
それには付き合う必要がありますが)

続いてよく受ける質問は、
独立して良かったことは何か
というものです。

ある人は収入がアップすることや
時間が自由に使えることなどを
独立のメリットに掲げることもあるでしょう。
ですが、私の場合は圧倒的に
「精神的な自由」を得たことです。

先にも書きましたが、
会社員として働くということは
その会社の手足として働くことであり、
会社の理念や方針に従うことが
求められます。
少なくとも外からはそう見られます。

ですから、
会社と自分の考え方が異なる場合、
あるいは、上司や先輩の指示が
会社の理念や方針と異なる場合、
とても苦しい思いをします。
会社の方針には従うべきだし、
上司や先輩にも従うべきだと思うと、
どちらを取るかの板挟みになるからです。

ちなみに私はそういう場合、
会社の方に従うことを選ぶ傾向があり、
それはそれで面倒くさいことになります。

独立して一番感じたのが、
そういった本来の仕事以外のことで
悩み苦しむことがなくなり、
気持ちがすごく楽になったということです。
自分を無にして従う必要もなく、
自分が自分でいられるのです。
これは私にとって何にも代えがたい
独立のメリットでした。

一方で独立のデメリットは無いのか
ということも気になるでしょう。
一番のデメリットは
自分で仕事を作らなければならない
ということです。
知人やエージェントから
紹介を受けたとしても、
紹介されたから仕事になるわけではなく、
その仕事を受けるかどうかを
判断するのは自分ですし、
仕事を取りにいかなければなりません。
契約書も交わす必要がありますし、
価格などの取引条件も
自分で設定する必要があります。

独立は憧れるけれど
何でも自分でやらなくちゃいけないので
自分には無理だと
考えておられる方も多いでしょう。
そこは人それぞれなので何とも言えません。

ただ、そのようなデメリットも、
自分が事業体として
主体的に活動している証でもあるので、
私の場合は
あまりデメリットだとは感じていません。



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