ドキュメント保守を怠る罠とツケ

今日はJSDGの中部ミニ研修会(チュンケン)が名古屋で開催され、参加してきました。研修会の発表について、細かい内容はここには書けないというか書いてはいけないことになっているのですが、エッセンスなら書いても赦されると思うので書いてみたいと思います。

人によっておそらく受取ったエッセンスは異なると思いますが、私が引っかかったポイントは、ドキュメントの保守についてです(ちなみに発表のポイントとはズレています)。とあるシステムについて、納品時にドキュメントも納品されるとします。システムが運用開始すると、機能追加や仕様変更は同じ業者に発注するとは限りません。

その時、ちゃんとドキュメントも更新されれば良いのですが、様々な理由で更新されない場合があります。費用を抑えるためかもしれませんし、納期を死守するためかもしれません。ですが一度それを許してしまうとアウトです。その後システムの現状を把握することが困難になってしまいます。そうなると改めて外部に現状把握のための調査を依頼しなければならなくなります。

別のある方は、7年前に作成したドキュメントが、実態は変更されているにもかかわらず、そのまま出てきたと嘆いておられました。それはドキュメントのメンテナンスがどれだけハードルが高いかを物語っています。それは単に意識の問題もあるでしょう。メンテナンスのための時間が取れないという可能性もあります。それ以上にスキルの問題が大きいのではなかと思います。

自分たちではできないからと割り切って外部に委託するというのは悪い選択肢ではありません。もちろんちゃんと勉強して自分たちでできるようにするというのはより良い選択肢であり得ます。ですが、自分たちでやるだけのスキルが有るにせよ無いにせよ、何もしないで放置するということほど悪い選択肢はないと思うのでした。


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