マネジメントは家康の精神で?

まだ私が独立したての頃、私の師匠に呼ばれてある会社の技術支援をしたときの話です。会社員時代には自分の作業をいかにスケジュール通りに行うかということが主な関心事でしたが、その時初めて他人に作業をお願いするという経験をしました。

会社員時代には部下を持ったことがありませんので、正直なところそれがどれほどの苦労を伴うかというのは知りえないのですが、独立してからのそれというのは、相手は自分にとって顧客という立場だということで一層難しく感じられました。

仮に相手が自分の部下だったとしたら、その立場を利用して尻を引っぱたき、半強制的に作業をさせるということが出来るかもしれないのですが(実際にそうするかどうかは別として)、少なくとも相手が顧客だとそうはいかないですよね。

そんな時、師匠が面白い話をしてくださいました。それは「家康の精神で取り組む」ということ。初めはさっぱり意味がわからなかったのですが、後になってどうやらこういうことらしいということが分かってきました。

  • 信長:殺してしまう → 作業を取り上げる
  • 秀吉:鳴くまで待つ → 作業が終わるまで待つ
  • 家康:鳴かせてみる → 何とかして終わらせる

つまり人に割り振った作業というのはあらゆる手段を使って作業を進捗させるべきで、その為に色々と工夫をすべきだということです。

これはまた別の現場での話ですが、マネジメントする立場の方が会議の場で作業者の進捗状況を尋ね、たとえそれが間に合いそうにないという時でも、作業者の言い分を鵜呑みにしてそれをそのまま上司に報告するだけというパターンを目撃したことがあります。しかしそれでは目的は達成されないわけで、マネジメントする立場であれば期限通りに仕上がるように手を打たなければならない。もう過去のことですがそんなことをつい最近のことのように思い出しました。



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