ITコーディネータの吉田聖書です。
この数年、業界によっては人手不足と言われる中で、
社内だけで業務を回すのではなく、
上手に外部の会社と手を組むことが求められています。
では、上手に手を組むコツとは何でしょうか。
私はインディペンデント・コントラクター
という働き方をしているので、
立場上、大抵はアウトソーサー側になるのですが、
局面によってアウトソースする側の支援をすることもあり、
どちらの立場も理解しておくことが求められています。
当然ですが使う側と使われる側の意識がずれていると
うまく行かないことが多いです。
一時的な要員というだけではなく、
契約社員、正社員を採用する場合にも
同様のことが言えると思います。
人手不足という状況下においてやりがちなのが、
あれもできる、これもできるといった
ハイスペックなスーパー人材を求めてしまうこと。
一体こんな人がどこにいるんだというくらい
レベルの高い要求を出してしまうことです。
忙しければ即戦力が欲しいでしょうし
気持ちは分かりますが、
実際にはそのような人は見つからず、
一向に人手不足が解消されないままとなります。
やっと見つけてきた人材も
最初から本人の実力以上の期待をしてしまうことで
勝手に期待外れの烙印を押してしまう
という失態もいくつか見てきました。
まあ、こういう例はさすがに少なくなってきたと思いますが、
企業が求めるレベルと、外部人材のレベルのミスマッチは
今でもそこかしこに見られます。
使う側が出す
「こういうことをしてもらいたい」
という要求が
全く嘘だとは思わないですが、
実は的を射ておらず
結果的にミスマッチを起こすこともあります。
なので、「どういう人材が必要か」
「何の仕事をしてもらいたいか」
のイメージは具体的であればあるほど良いです。
また、同じ仕事であっても
「どのように関わって欲しいか」
も、重要な要素だと思います。
例えば、「○○を作ってもらいたい」
という要求を出すとします。
でもそれが
「言ったとおりに作ってもらいたい」
なのか、それとも
「どう作るか考えるところからお願いしたい」
なのかによっては
必要なスキルが全く異なると思いませんか。
両者を区別して説明するため、
私は便宜的に名前を付けています。
前者を「手足」と呼び、
考えるよりも手を動かして
成果を出してもらう人のことを指します。
そして後者を「頭脳」と呼び、
手を動かすよりも頭で考えて
成果を出してもらう人のことを指します。
この
「必要としている(されている)のが
手足なのか頭脳なのか」
は、ミスマッチを防ぐ上で
押さえておくべきポイントです。
手足としてお願いした人材に
頭脳としての成果を求めたり、
逆に、頭脳としてお願いした人材に
手足としての成果も求めたり、
その結果として
お互いが不愉快な思いをすることが
無いようにしたいものです。
アウトソーサーの側も
求められている人材が
手足なのか頭脳なのか、
そして提供するサービス(人材)が
手足なのか頭脳なのか
を明確にすることが必要で、
そのことによって
顧客満足度の向上が期待できます。
私自身は、起業した当初は
頭脳を持つ手足として活動していました。
今では軸を移し、
手足の生えた頭脳として
どちらかというと
クライアントと一緒に
考えて成果を出すことを好みます。
手足の部分も提供できますが、
手足としての成果を求めるのであれば
普通に派遣社員を採用した方が
安上がりではないかなって思いますね。
もし頭脳と手足の両方を求められたら、
丸ごと引き受けた上で、
その中から手足の部分を
アウトソーシングするでしょう。
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