ITコーディネータの吉田聖書です。
私のように独立して(いわゆるピンで)
企業を相手に、その専門的な役割の一部を
請け負って仕事をしている人たちを
インディペンデント・コントラクター(Independent Contractor)
略してICと呼んでいます。
今回はICという働き方について考えてみたいと思います。
新しい会計年度が始まりました。
8月決算の弊社にとっては特別な区切りではありませんが、
日本では多くの企業や官公庁が4月に1年が始まるため、
環境が変化するタイミングなのは確かです。
昨今の働き方改革の流れで、
ICという働き方も注目をされ始めています。
こういう働き方をしていると、
「一人でやっているなんてすごいですね」
と言われることが多いのですが、
実は実際に一人で仕事をすることは少ないと思います。
もっとも、私も独立前後は
会社組織から自由になって独立独歩で仕事をする
というイメージを抱いていました。
私のソフトハウスの会社員時代、
個人事業主として関わっている方が自然と出入りしていて、
ICは割と身近な存在でしたが、その働き方については
あまりよく知らなかったというのが正直なところです。
実際に独立してみて、考えが変わりました。
「孤独なんですね」と言われるとムッとしたものですが、
確かに同僚はいないし上司もいない。
そして、全てのことを自分で決断しなければいけません。
そういう意味では確かに孤独、
まさにindependentな状態です。
それでも最初はとにかく与えられた環境で成果を出し、
仕事で信頼を獲得すると人間関係が出来てきます。
そしてその人間関係は上司でも部下でもありません。
この関係を心地よいと感じるかどうかは人それぞれでしょうが、
孤立はしていないのです。
また、個別の案件ごとにフォーカスすると、
もちろんある程度の期待と信頼があって
ご依頼をいただいているものの、
ある最初の小さな成果を出すまでは
「私が実際どんな奴か」というのは
クライアントには分からないわけです。
一定の関係を築くまでは
より一層孤独感は感じるものですが、
それは一時的なものと割り切って、
まずは成果を出すことに専念します。
そのためにクライアントの協力が
必要となるケースもあるでしょう。
ICは外様であり、クライアントのことは
クライアントが良く知っているわけですから、
分からないことは聞いた方が早いということがあります。
孤独感を感じているからと言って
実際に一人ですべてを背負う必要はないのです。
クライアントをうまく巻き込んで
使えるリソースはすべて使って
クライアントに対して価値を提供します。
注目され始めている一方で
ICになるのは不安だという方も多いでしょう。
こうしてICの一面をお伝えすることで
そういった不安を少しでも取り除くことができ、
ICになりたい人の背中を押せたらと願っています。
今後は、弊社でも、
クライアントのリソースを活用するだけでなく、
IC同士が連携して、より多くの価値を提供する
といったところを模索していきたいと考えています。
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