PMBOKとは、そしてPMPとは何なのか

前日に引き続きJSDGの研修会に参加です。今日は大阪に移動し、午後から関西ミニ研修会が開催されました。会場は此花区民ホール会議室。案内が来たときは此花区ってどこだ?と思って調べたら意外に梅田に近い。JSDGの大阪在住メンバーでも此花区へ訪れることはめったにないとのことでした。

さて、講演の内容ですが、『プロジェクトマネジメント~PMBOK、PMPって何者~』というテーマでお話がありました。一時期流行ったPMBOKとPMP。今でもまだやってるの?という素朴な疑問を持っていましたが、講演者ならびにPMP保持者によれば、かつては大規模プロジェクトに参画するにはPMPが必要だったこともあるようです。それに数年で改訂されて、今は第4版。今回はその第4版をベースに面白おかしく具体例を交えながら全体を一通り説明してくださいました。

PMBOKはプロジェクトマネジメントの手法だという誤解もありますが、平たく言うとPMBOKというのは手法も含めたプロジェクトマネジメントの工程ならびに成果物に関する知識を整理したもの、ということができるでしょう。そしてPMPとはPMBOKについての知識を問う試験を合格した人に与えられる資格です。PMBOKが手法だという誤解というのは、PMBOKが守るべき規準として取り扱われる間違いが起こっているということです。そうではなくて知識を整理したものに過ぎないということなんですね。

じゃあ意味ないじゃないかというとそうでもない。今回の講演を通して、PMPを取得するかは別として、PMBOKは一通り理解をしておくべきだなと感じました。小規模なプロジェクトまでにこれを適用できるかというとそれはやり方次第になるのでしょうが、それでも知っているのと知らないのとではプロジェクトの質が変わってくるだろうと思います。もちろん知っていればうまく行くということでもありません。ただ、完全な自己流よりは良いだろうなという感じです。その辺のさじ加減は難しいですね。

講演後、近くの居酒屋で懇親会。お店は講演者チョイスとのことで、見るからに大丈夫なのか?と思わせる外観。…講演者はそういうツッコミを期待していたそうなのですが、私を含めて皆さん普通に中に入って行きました。名古屋の某店に比べたら…。でもお店のおばちゃんの仕切り様はさすがといったところ。お魚もお酒もおいしく頂きました。

ITで海外旅行も変わる

今日は名古屋でJSDG中部ミニ研修会(通称チュンケン)が行われ、参加してきました。

会場は名古屋駅直結のJRセントラルタワーズのとあるオフィス。東京から15時半頃の新幹線に乗り、17時過ぎに名古屋入り。一旦ホテルにチェックインしてから会場へ向かいました。

今回のテーマは『「フランス旅行記」JSDG編』ということで、あれ、IT関連の話じゃないのかなと思いきや、仕事ではないものの家族旅行にITを活用した事例ということでお話をされました。旅には講演者の家族4人が4台のデジカメとiPhone+iPad+iPodさらにレンタルのモバイルルータを持参し、旅の記録と旅先での情報収集に役立てたというお話です。これからの新しい旅のスタイルを垣間見ました。

最近は海外で使える携帯電話も増えてきましたし、モバイルルータって一人で行動している時には絶対に必要なものではないかもしれませんが、数人で一緒に行動する場合はトータルでの通信料金は安く上がるのでしょうね。また、レンタルする際に使用する国を予め連絡しておき、その国でしか使えないようになっているという点も勉強になりました。

尚、発表資料はすべてiPadで作成されたそうです。講演時もiPadをプロジェクタに直接つなげて投影させておりました。iPadについては賛否ありますが、少なくともモバイルPCの新しいスタイルを提案したという点で影響は無視できませんね。

自立と自律

今日はIC協会の月例セミナーでした。

今回の講師はIC協会前理事長・秋山進氏。テーマは『ICの自立と自律』です。IC(=インディペンデント・コントラクター)という言葉を日本において定着させた方と言っても過言ではないでしょう。秋山さんご自身は既にICではありませんし、私は秋山さんの著書(共著)をきっかけにIC協会に入会しましたので、今日のセミナーではどんなお話が聴けるのだろうとワクワクしていました。

私は以前は自己紹介のときに「個人(事業主)で…」の他に「フリーで…」「フリーランスで…」という説明をよくしてきた者ですが、秋山さんが強調しておられるのは「フリーランスとICは違う」ということ。そのポイントが正に「自立と自律」なのだということです。「フリー」というと束縛からの解放(自由)というイメージがあり、奔放に生きているように見られがちですが、ICはそうではない。会社組織を離脱しながらもきちんと会社組織と(時には内部に入って)うまく付き合っていく、そんな生き方なのだということです。

また、会社から独立して仕事をするというと一般には「自立」の方だけをイメージされやすいのですが、それではICのI(=Independent)だけで、C(=Contractor)を伴うためには自分と他者との関係を構築し、あるいは整理して自分が活躍できるような環境を整えていかなければならないというお話でした。

今日のセミナーを通してまず感じたのは、秋山さんはICではなくなってもICの精神を持ち続けておられる方だなぁということ。また、秋山さんはA4用紙1枚のレジュメのみでお話しをされ、ありがちな「パワポ」の資料配布及びプロジェクタへの投影がなかったことは特筆すべきでしょう。講演というと何かと「資料を作らなきゃ」という気持ちになってしまうのですが、中身があればこれだけ充実した時間を作り出すことができるのだなと実感しました。

会社設立のご挨拶

2003年9月1日に個人事業主として独立して7年が経ち8年目に突入。2010年10月1日に株式会社クロスイデアを設立いたしました。

『クロスラボラトリー』から『クロスイデア』へ…
これまではSEとして、あるいはプログラマとしての活動が中心でしたが、今後は業務改善や技術支援、人材育成支援といった分野を前面に出して活動していく予定です。

このblogでは、特にIT業界について日々感じていることなどを綴って行きたいと思います。

まだ会社としては生まれたばかりですが、これからどうぞよろしくお願いいたします。