教育のためのTOC国際認定プログラム2013・第1日

タイトルにあるような研修に今日から参加しています。これは4日間でTOCfEの3つのツールについて一通りの学習を行うもので、今日と明日はそのうちのブランチ(今日はロジック・ブランチとも言ってた)を学びました。

ブランチというのは物事の因果関係を整理して、その対象を理解するためのツールです。私はこれまで単純に原因(Cause)と結果(Effectとおっしゃっていたかな?)を矢印でつなげたものというぐらいにしか理解していませんでしたので、今回ちゃんとしたツールの使い方・考え方を学ぶことが出来ました。

出発点はどうするのかということについて、たまたま質疑応答コーナーで質問されていた方がいたのでメモしておくと、最初に現象を書き出してその原因は何かという風に掘り下げていくパターンと、最初に行動を書き出してその結果どうなるかという風に未来を予想していくパターンと、目的によって使い分けて良いということでした。

どのような粒度でブランチを描いていけば良いかということについては、少なくともそのブランチを共有するメンバーが納得して合意できるレベル(これを good enough と説明されていましたが)でよく、粗過ぎてもいけないし、むやみに細かすぎても本質を見失ってしまうということでした。

また、「教育のための」ということで、こういう利用の仕方はいいなと思ったのは、文章の図解の手段としてブランチを利用するということ。例えば教科書の記述をブランチにしてみるというのは、良い練習になりそうだと思いました。しかもそれを児童に教えることが出来れば、その子供たち自身の読解力・思考力の向上も期待できそうです。ただ、図解で気を付けなければと思ったのは、文章の記述に引きずられてしまうと図解の妨げになることがあり、いかにシンプルで的確な表現に改めるかという点が一つのポイントなのかなと思いました。

あと、ブランチは単に目に見えている現象(あるいは文章として与えられている記述)だけを採り上げて並べるだけでは不充分で、背後に隠れている前提条件をあぶりだす作業(これを「推論」と呼んでいましたが)を通して、ロジックの穴を埋めていく必要があるということを学びました。これこそがきちんと考えるという作業であり、この視点が私には乏しかったので、これまでに作ったブランチも見直してみようと思います。

余談ですが、この研修は山本五十六の精神に則って(?)、講義⇒例題⇒演習⇒共有という流れで行われます。その有名なフレーズを最後に引用します。

やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。
話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。
やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。

山本五十六.net より
http://www.ym56.net/meigen.html

この4日間しっかりと学んでいきたいと思います。



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