ITコーディネータの吉田聖書です。
プロジェクトにおいて、計画段階で作成するスケジュールは地図のようなものです。それがあるからといって困らないとは限らないけれど、無ければ困ったことになる確率が高くなる――だから大抵の場合はスケジュールを作るし、上司から作れと言われます。でも意外と会社ではスケジュールの作り方って教わりません。だから、もしスケジュールの作り方をマスターすれば、より自信をもって仕事に取り組むことができます。
ITコーディネータの吉田聖書です。
プロジェクトにおいて、計画段階で作成するスケジュールは地図のようなものです。それがあるからといって困らないとは限らないけれど、無ければ困ったことになる確率が高くなる――だから大抵の場合はスケジュールを作るし、上司から作れと言われます。でも意外と会社ではスケジュールの作り方って教わりません。だから、もしスケジュールの作り方をマスターすれば、より自信をもって仕事に取り組むことができます。
今年最初の投稿で、ビジネスモデルキャンバス(BMC)とバリュープロポジションキャンバス(VPC)を弊社のビジネスに適用した事例をご紹介しました。その中で、ビジネスモデルキャンバスについてはテンプレートとそれぞれの要素について触れましたが、とバリュープロポジションキャンバスについては詳しく触れなかったので、今回改めて取り上げたいと思います。
私が学んだ範囲では、バリュープロポジションキャンバスはビジネスモデルキャンバスほ補完する機能を持ち、セットで活用すると効果的だと考えています。それはなぜか。
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今年最初の記事で、自社のビジネスを整理したという話を書きました。
前回は「かかりつけ!ITドクター」というITサービスマネジメントを支援するサービスをご紹介しました。最後にご紹介するのは「オンデマンドCIO™」という会社の臨時CIOとしてITを活用した経営をサポートするコンサルティングサービスです。CIO(最高情報責任者)とはIT戦略の策定に関わり、情報システムを始めとするIT資産の最適化と情報の有効活用により経営改革の推進を担う役職です。その役割またはその一部を担うサービスですので、CIOを設置していない中小企業(100人程度まで)を主な対象としています。
なぜCIOが必要なのでしょうか。世の中の変化は目まぐるしく、そのスピードについていかなければ置いていかれるほど厳しいビジネス環境となっています。私自身も社会に出てから20年近くになりますが、随分と様子が変わってしまいました。新しいビジネスも生まれれば、無くなってしまった会社もあります。20年前には出来なかったことで今は当たり前のようにできることもあります。ですから、今まさに携わっているビジネスがうまくいっているからといって、ずっとうまく行くということは無いと考えるのが自然ですよね。だとするなら、次に何をすれば良いのでしょうか。
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今年最初の記事で、自社のビジネスを整理したという話を書きました。
前回は「プロマネの右腕™」という外部PMOサービスをご紹介しました。今回ご紹介するのは「かかりつけ!ITドクター™」です。これは外部の立場でITサービスマネジメントを支援するサービスです。100~1000人規模の企業において社内/社外向けの情報システムを所有し、自社でITサービスの提供と運用管理を行っている部門を主な対象としています。ITサービスというのは一種の用語で、言い換えれば社内外向けの情報システムのことですが、従来のように単なる間接業務と見るのではなくサービスとみなして自社のビジネスを牽引する仕組みと捉えていただければ良いと思います。ITサービスを上手く回す事をITサービスマネジメント(ITSM)、その仕組みの事をITサービスマネジメントシステム(ITSMS)と呼びます。
ITサービスを運営していると、サービス開始直後はスムーズな運営ができていても、利用者が増えるにつれてシステム利用についての質問やトラブルについての問合せ、改善要望などのコンタクトが増えてきます。最初のうちはひとつひとつのコンタクトに対して丁寧に応対できていたとしても、数が増えてくればレスポンスが遅れたり漏れたりといった不手際が発生することがあります。そういうことが頻発すれば利用者からの信用を失うことになりかねません。逆に、コンタクトの傾向を分析したり、業務全体のボトルネックを分析したりして、役割やフローなどを見直し、改善要望に継続的に対応し、問合せ等の数が多くても漏れなく対応できる仕組みを作ることができれば、利用者からの信頼につながるだけでなく、ビジネスへの貢献度も大きくなっていくのではないでしょうか。
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新年最初の記事で、自社のビジネスを整理したという話を書きました。
前回は「ソフプロ™」というソフトウェア・プロトタイピングのサービスをご紹介しました。今回ご紹介するのは「プロマネの右腕™」というプロジェクトマネジメントを外部からサポートする…つまり、円滑にプロジェクトマネジメントが行えるようにプロジェクトマネージャを支援するサービスです。プロジェクトの規模は中心メンバーが10人程度、期間は1年程度のものを主な対象としていますが、それより大きくても小さくても対応は可能です。
プロジェクトをきちんと進めていくには、例えば最初に全体の計画を立て、工程ごとのプロセスや各種フォーマットなどの規準・標準類を定義しなければなりませんし、運営していく中で必要があればそれらを改善していかなければなりません。社内でそういった教育をきちんと受けておられる方は問題ないと思いますが、もしそのような教育を受けていない場合はいったいどうすれば良いのでしょうか。プロジェクトマネージャをされている方の多くはPMPなどの資格を保有していると思いますが、「プロマネの右腕™」では、こうした座学ではなかなか身に付かないプロジェクトマネジメントのスキルをOJTを通して学んでいただきながら、実際にプロジェクトを回していただくことを目指します。
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前回、新年最初の記事で、自社のビジネスを整理したという話を書きました。それらは最終的に以下のようになりました。
本当はその記事に続けて、それら一つ一つについての紹介記事を書こうと思っていたらあっという間に1月が終わってしまいました。気を取り直して、改めて詳しく取り上げていきたいと思います。
今回最初にご紹介する「ソフプロ™」はソフトウェア・プロトタイピングを略して呼んだ造語です。ITサービスの主にユーザインタフェース(UI)となるソフトウェアのプロトタイプを実際に触れて体験することで、プロダクト(実際のITサービス)のイメージを鮮明にしてもらい、その後の投資判断などのアクションにつなげてもらおうというサービスです。プロトタイピングとは、主に製造業において、開発中の新製品を量産化する前に試作品を製造して設計等の妥当性を評価する過程のことを指しますが、その考え方をソフトウェア領域に応用したものがソフトウェア・プロトタイピングです。
新事業・新サービスを始めるに当たっては不確定要素(それがリスクとなるのですが)が多く、ビジネスモデルや運用イメージが固まっていないのが普通です。ですので、最初に要件を確定させて工程ごとに承認を得ながら進めていく従来の(ウォーターフォール型のような)直線的な開発手法とは相性が良くありません。見積・発注段階で要件が固まっていなければ、完成してから、あるいは完成間近になってから要件を追加・変更することになり、やり直す分だけコストはかさみ期日は延伸することになるからです。
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あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
ふりかえると2016年は弊社にとってちょっとした転換点だったかなと感じています。というのも7月と9月に参加したITコーディネータのフォローアップ研修にてビジネス・モデル・キャンバス(BMC)とバリュー・プロポジション・キャンバス(VPC)という2つのツールに出会い、これらのツールを使って弊社のビジネス(サービス)を見直すことができたからです。7月に受講した時の感想は「ビジネスモデルキャンバスの威力を体験してきました」というタイトルで記事を書かせていただきましたので合わせてお読みいただければと思います。
これまでの弊社のビジネスとして掲げていたものは次のようなものでした。
これらは実績として充分であるものの、見えるサポートの粒度としては細かく現場寄りであり、これまでお付き合いのなかった範囲にもアピールしようとこれまでにも「ITリベンジ」「ITかかりつけ医」「情報システム・ドック」といった「サービス」という別の切り口でアプローチを試みました。それでもそのサービスを届けたい相手にうまく訴求できていなかったのではないかと感じており、ここ数年はどうしたものかと頭を捻ってきました。
ところが、ビジネスモデルキャンバスとバリュープロポジションキャンバスの演習を通して(元々提案営業のための研修で、顧客のビジネスを整理するためのツールとして紹介されたものだったのですが)これは自社のビジネスを整理するのに使えそうだと思い、試行錯誤の末、以下のようなサービスに落とし込みました。これらのサービスの具体的な内容についてはリンク先をご参照いただければと思います。
実際に演習でも題材とし、演習後に真っ先に整理したのが前半の2つです。「プロマネの右腕」についてはサービス名だけはもう5年以上も前に考えていたものですが、具体的に深く掘り下げて内容を考えるということはできていませんでした。後半の2つは実は元々「ITかかりつけ医」というサービス名で展開していたものでしたが、ビジネスモデルキャンバスとバリュープロポジションキャンバスを使って整理していったところ、1つのサービスの中にやりたいことが2つ含まれていたということに気づき、2つのサービスに分けました。おかげでサービスの輪郭が明確になりましたが、こういうことが出来たのもツールの威力ではないかと感じております。
ところで、ビジネスモデルキャンバスがどういうものかというと、以下のようなフレームに書き込んでいくだけの簡単なツールです。これで整理することによってビジネスがきちんと回るかということを検証でき、自分がどのような価値を提案できるのかということを棚卸できたのは良かったと思います。後になって見直しが必要になった際にもベースの資料として活かせますね。
それぞれの箱の意味は以下の通りです。頭の中にあるビジネスモデルの要素をこのフレームに沿って書き出していきます。すんなり書き出せない箇所はまだ検討が不充分だったり、見直す必要がある箇所だということが判ります。
なお、これらの成果をその研修の講師にフィードバックしたところ、昨年末にブログの記事にしてくださいましたので、こちらも是非お読みいただければと思います。そんなこと言ったっけ…?といった私の発言にまで気に留めてくださり、講師の視点を知ることが出来て勉強になります。
行動につながる学び方 ~アイディアを可視化し、他人に伝えてブラッシュアップする~
http://katsuyo-nakao.blogspot.jp/2016/12/blog-post_31.html
早いもので2016年も最後の1日となってしまいました。振り返ってみると今年はブログの投稿数が例年に比べて少なかったのですが、今年執筆した記事で良く読まれた記事トップ3を見てみましょう。
2016年 1月 17日
知り合いのコンサルタント榊巻さんの著書の書評です。会議のファシリテーションについて書かれたものですが、各章ごとにストーリーとまとめが展開されるので大変読みやすく、ストーリー部分は漫画で描かれているので若手のビジネスパーソンにはお勧めです。絵柄は好みが分かれるかもしれませんね。
2016年 9月 28日
こちらはシルバーウィーク特集としてWBSについて執筆した記事の1つです。WBSの作り方というのはあまり参考になるものが無く、私自身が実際の業務で試行錯誤して作った過程をまとめて記事にしました。こちらは思ったより好評でしたので来年は続編を書こうかと考えています。
2016年 7月 9日
こちらはITコーディネータ協会が主催している集合研修に参加しての感想です。初めてビジネスモデルキャンバス(BMC)に触れ、その面白さに心を動かされました。もともとこの研修はBMCをコンサルティングに活用する目的として設計されたもののようでしたが、それを私は自分の会社のビジネスを見直すために使いました。
そして厚かましくも弊社のビジネスモデルをBMCに落とし込んで講師の方に添削をしていただき、おかげさまで弊社のサイトをリニューアルすることができました。そのことを講師の方がブログ記事にしてくださったのでご紹介します。
行動につながる学び方 ~アイディアを可視化し、他人に伝えてブラッシュアップする~
今年は弊社にとっても環境に変化のあった年でしたが、何よりも自社のビジネスを見直すことができたということが一番有益だったのではないかと感じています。
来年は心を入れ替えてもうちょっと投稿の頻度を上げたいと思います。皆様どうぞ良い年をお迎えください。
これまでWBSの必要性やたびたび議論される話題を取り上げましたが、今回は、前回述べた「プロセス・マッピング」を使ったWBSの作成方法をご紹介します。
私が初めての現場で最初にWBSを作成する場合には、全ての成果物あるいは作業を洗い出すためにプロセス・マップというものをまず作成します。プロセス・マップを作ることをプロセス・マッピングと呼びます。私がネットで調べた限りではプロセス・マップについて決まりきった型は無いように見えました。少なくとも業務プロセスを図示して見える化したものを指していると思ってもらえば良いです。
よく見かける業務フロー図もそのひとつです。定常業務の業務改善ではプロセス・マッピングにより現状の業務を全て書き出して問題点を見つけるというアプローチを取ります。しかし、プロジェクト業務の場合は(似たようなプロジェクトを繰り返し実施するというケースはあるでしょうが)基本的には初めてやることなのでゼロベースで作成することになります。
ゼロベースと言ってもプロジェクトのゴールは決まっているわけですから、ゴールをまず明記します。例えば何かのサービス開発だったら「カットオーバー(あるいはゴーライブ)」というのがそれに当たりますね。決まりきった型は無いと述べましたが、私が使うときには独自にルールを設定しています。ルールとはいえ記法というよりは考え方のルールです。より良い考え方があればどんどん改良して構いません。尚、記法についてはDFD(データフロー図)の記法を拝借しています。
このようにするとDFDとPERT図を組合わせたような図が出来上がると思います。参考までに過去に私が作成したプロセス・マップを説明用に改変したものを掲載します。これは私があるプロジェクトに途中から参画した時に、メンバーにヒアリングしながらホワイトボードに描いたものです。実際にはここに担当者や期日などが書き込まれたりしましたが、これによりプロジェクトメンバーの意識を合わせることができ、期日に間に合うか見えていなかった案件を無事に完成させることができました。
尚、この後このプロセス・マップを工程別あるいはマイルストーン別に区切って整理し、ガントチャートを作成します。本当に小規模なプロジェクトであれば(先ほどのサンプル・プロジェクトもそうでしたが)ガントチャートに書き換えずにこのまま進捗管理をしてしまうことも可能です。余談ですが、定常業務にこれを適用し、作図したものをさらに担当者別(あるいは部門別・会社別)にスイムレーン式に整理すると業務フロー図になります。
WBS作成の流儀は様々あるでしょうが、まだ作り方がよく分からないという方は是非参考にして、自分なりの作り方を確立していただければと思います。
前回に引き続き、WBSを作成する際に議論される問いについて考えます。
次に「項目は作業を分解したものか、あるいは成果物を分解したものか」という問いがあります。これは粒度に比べたらあまり話題に上がって来ない印象があって、私が作成するものも含め、いろんなWBSを見ていると同じレベルの項目の中に作業と成果物が混在しているものを見かけます。が、これはよくよく考えるとおかしな話です。そもそも作業は動詞であり、成果物は名詞だからです。これは単に文法的に語尾がどうなっているかというレベルの話ではなくて、作業は手段ないし過程であり、成果物は目的ないし結果です。だから基本的には作業と成果物が同列に並ぶということは無いのです。
プロジェクトというのはある目的の達成のために計画されるものです。従って、最終的に欲しいのは結果の方であって過程ではありません。とはいえ、成果物の名称だけ書かれていても、それを見た人が具体的な作業をイメージできなくて困るというケースもあるでしょう。だからつい作業を書いてしまったり、必要に迫られて作業を書くというのも止むを得ない話だと思います。そういう場合のひとつの方法として、「成果物を生み出す作業」を表記するやり方があります。
例えば、「調査」という項目があったとします。これは作業です。よって成果物が表現されていません。こういう時には「調査報告書の作成」という項目にしてしまいます。こうすることで成果物がイメージできるようになるし、調査報告書を作成するための「調査」の作業そのものもそこに包含されることになります。「調査」活動そのものが「調査報告書」という目的のための活動と明確に位置づけることができるわけです。
そうはいってもやはり成果物の作成という名目の作業だけで全ての項目を定義するのに違和感を覚えるという意見もあるかもしれません。そもそも成果物は作業の結果得られるものであって独立したものではありません。それにある作業の成果物(アウトプット)が別の作業のインプットになるものです。なので最初はWBSの形式に囚われずプロセス・マッピングを実施するようにしています。プロセス・マッピングとは一般的には業務プロセス定義の局面で用いられる手法のようですが、業務を構成するプロセスとプロセスの関連を業務を定義する目的で図示したものです。(そのバリエーションのひとつに業務フロー図があります。)通常は定常業務に対して適用するものですが、それをプロジェクト業務にも応用します。
プロセス・マッピングについての詳細は別の機会に譲りますが、このツールにより作業と成果物をネット状に繋げて全ての項目を洗い出すということをします。定義したプロセスに抜け漏れが無いことが担保できれば、WBS上に記載する項目が作業であろうと成果物であろうとあまり関係ありません。プロセス定義があればスケジュール表としては冗長な項目も慣れてくれば省略して記載しても構いません。要は「言われた通りに作るもの」ではなく「管理する人が管理しやすく、かつ抜け漏れがないもの」であれば良いのです。