無料の昼食(フリーランチ)は無い

プロジェクトオーガナイザの吉田聖書よしだみふみです。

ビジネス書やネット記事を読んでいると
よく「ただのランチは食べられない」とか
「フリーランチはない」といった表現に出会います。
これは一体どういう意味なのでしょうか。

この表現は、よく出会う割には、
その意味するところは前提となっていて
説明まで含めて書かれているものには
なかなか出会えません。

そこで「フリーランチ」という語句で
インターネット検索すると、
月額制のランチを提供しているサービスが見つかったりして
無料ではないのにフリーというのが
また興味深いなと思ってしまいました。

余談はさておき、
この表現の起源や意味については
以下のサイトが大変参考になりました。
ありがとうございます。

ジム佐伯のEnglish Maxims
第50回:“There ain’t no such thing as a free lunch.”―「無料の昼食なんてものはない」(ロバート・A・ハインラインほか)
http://englishmaxims.seesaa.net/article/367949330.html

USAの作家R・A・ハインラインの
「月は無慈悲な夜の女王」というSF小説に
このフレーズが登場するのだそうです。
ちなみにこの小説は、もう半世紀以上も前の作品で
月の地球からの独立戦争といったストーリー。
どこかのアニメで見たような設定です。

ただ、この作品が起源というわけではなく、
もっと以前からこの格言はあったとのことです。

詳しい起源はこのサイトに書かれています。
英語の格言集のようなサイトです。
The Phrase Finder
https://www.phrases.org.uk/meanings/tanstaafl.html

かつて酒場で
「夜にお酒や煙草を飲んだ客には昼食を無料で提供する」
ということがあったそうなのですが、
結局その昼食の原価は、
酒や煙草の代金に上乗せされているだけであったということです。
一言で言うと、
「無料で提供されているもので
本当に無料なものはない」
という意味であることが分かりました。

この意味を知って、
20年以上も前の話ですが、
友人と出かけた帰りに
一緒にラーメン屋に立ち寄った時のエピソードを思い出しました。

彼はラーメンを食べて汗をかき、
テーブルに置いてある紙ナプキンで
顔じゅうの汗を拭いていました。
ほぼ全ての紙ナプキンを使い果たしたので
さすがにそれはどうかと咎めました。
彼が「タダだから」と言ったので、
私は「タダではない。代金として間接的に払ってるんだ」と言いましたが、
彼は全く理解していないようでした。

食事や物品の代金というと
そこに原価以外のコストが含まれていることを
私たちはあまり意識しません。
例えばお店の電気代とか、
従業員のお給料などです。

一見タダに見えるものについて、
「本当は誰が負担しているのか」
ということに思いを馳せる時、
ビジネスの本質が垣間見える気がします。



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