新しい手法で結果が出ない理由

プロジェクトオーガナイザの吉田聖書よしだみふみです。

プロジェクトに限らず
ビジネスではよくフレームワークが登場します。
ところが、新しいフレームワークを試したが
思うような成果が出せないということがあります。

フレームワークやツール、整理法などを
ここではまとめて「手法」と呼ぶことにします。

プロジェクトというのは、
独自性、つまり
「やったことが無いことをやる」
という特徴があります。

また、プロジェクトが立ち上がる前の
企画の段階であったり、
ビジネス戦略を練る段階であったり
前例のないことをやるという局面があります。

やったことが無いことをやるということは
以前通用した方法をそのまま適用しても
効果が保証されていないということです。

その前提で
適用しようとしている手法を
点検する方法を考えてみたいと思います。

(1) その手法が間違っている

まず1つ目として、
手法そのものに欠陥があるというケースです。
これは、よっぽど自作したものでない限り、
世の中にネットや書籍で出回っているもので
根本的に間違っているものは
ほとんどないと言って良く、
このケースはあまり考えなくて良いです。

(2) その手法は問題ないが、使い方が間違っている

であれば、2つ目として
手法そのものは問題ないけど
適用する前提条件とか、
適用すべきタイミングが
適切でないというケースがあります。

大抵の手法には
成功事例(成功体験)が付いています。
少なくとも1回は成功したものが
ノウハウとして抽出されていることが多く
まったく試したこともないアイデアが
世の中に出回るということは
あまり考えにくいと思います。

とするならば、
該当する手法に対して
全くの出鱈目で効果がないと
切り捨てるのは早計かと思います。
医薬も使用する前提やタイミングにより
効果が有ったり無かったりするわけです。

どのような案件や局面でも
同じ手法を適用しようとすると
こういうことが起こりがちではないでしょうか。
あくまでも案件や局面の特性に応じて
手法を選んで行くべきです。

(3) 使い方は問題ないが、評価の時期が早すぎる

最後、3つ目として
正しい状況で正しいタイミングで使っても
なおかつ効果が出ないというケースがあります。
これは効果が有るとか無いとかを
評価するのが早すぎるということです。

今まで試したことがない手法を
試すということですから、
当然みんな慣れていないわけです。
理解が追い付かない部分もあるでしょう。
みんなが同じスピードで
付いて来れるわけでもありません。

そういう時は焦らず、
忍耐をもって繰り返しトライしてみる。
それによって習熟度が上がれば、
よりスムーズにより効果的な成果を
期待できるようになります。

このケースよりは(2)のケースの方が
恐らく多い気がしていますが、
ビジネス環境の変化が速い時代、
なかなか忍耐して待つということが
難しい部分があるかもしれません。

しかし、やり方も全く問題ないのに
すぐに効果が出ないからと
諦めてしまうのは勿体ない。
新しいやり方を試して効果が見られない時には
上記のどのケースなのかを見極めて
次の手を打つことを心掛けたいものです。

いずれにせよ、表面的な理解ではなく、
手法が考え出された背景を知り、
原理や思想を理解することが
それらを使いこなすために必要ですね。



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