神奈川県立高校入試の出願システムでユニークなGmail対策

プロジェクトオーガナイザの吉田聖書よしだみふみです。

1月24日に、神奈川県 教育局 指導部 高校教育課が、神奈川県の公式サイトにお知らせを掲載しまして、県立高校の入試出願システムで障害が発生していると発表しました。

神奈川県公立高等学校入学者選抜インターネット出願システムの稼動状況について

出願サイトは神奈川県立の高等学校の入学試験に出願する手続きを行うためのサイトで、実は2週間前に同様の内容をお伝えしました。1月19日には「メール受信の障害について、すべての志願者が出願システムを利用できるようになりました。これまでご案内できていなかった方について、Gmailにメールが届くよう対応しました。」と案内していたのですが、再びGmailアドレスに届かない事象が発生しているとのことです。

この障害について、解消はしていないとしながらも、神奈川県が取った対応は意外なものでした。それは、Gmailのアドレスのみを登録している志願者に対して、県の教育委員会で管理しているメールアドレスを払い出すというものです。

この対応は正直驚きました。その発想は無かったですね。神奈川県も対応に苦慮して捻り出したのがこのアイデアだったのでしょう。結果的にこれで全ての出願者に対してメールで連絡が取れるようになったということです。賛否はあるでしょうが、原因が特定できない以上はやむを得なかったのではないかと思います。

これが社内システムとか法人向けのシステムであればその必要はないのかもしれません。しかし個人向けのシステムであればこれも標準的な選択肢の一つとして考えても良いのではないかと思いました。


※ この記事は、先日公開した以下の音声コンテンツを基に編集したものです。


というのも、サイト運営側としては確実にメールで連絡を取りたいわけですよ。でも、今はGmailだけが話題に上っていますが、今後色んなメールサービスで同様のことが発生しないとも限らないわけで、それぞれの対応をしていられないという状況に陥った時は、専用のメールアドレスを払い出すというのは悪いアイデアではないと思います。

ただ、メールアドレスが悪用されないように、受信専用にするとか、送信可能だとしてもサイトの運営者にしか届かないような縛りは必要だと思います。

あと、そういう対応をするサイトが増えると利用者としても煩雑になってしまうので、今回のような一時的にしか利用しないサイトに限定するとか、少なくとも期間限定にして欲しいですね。

今回、もう一つ試験がらみの障害を採り上げたいと思いますが、1月25日に独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)が公式サイトにお知らせを掲載しまして、「ITパスポート試験につきまして、システム障害が発生したため、試験を実施することができない状態となっています。」と発表しました。

【重要】1月26日(金曜日)実施のITパスポート試験の中止に関する重要なお知らせ(2024/1/25 独立行政法人情報処理推進機構)
【重要】1月27日(土曜日)からITパスポート試験を再開します(2024/1/26 独立行政法人情報処理推進機構)

これについては、1月26日の試験を中止し、システムが復旧したため1月27日の試験から再開したと発表されていますが、障害の原因については何一つ触れられていません。通常はこういったシステムは冗長構成にして、本番系がダウンした場合には待機系に切り替えて運用するというのが定石ですが、おそらく費用をケチって待機系を準備していなかったか、あるいは待機系への切り替えに失敗したのではないかと推測されます。いずれにせよ、公共のシステムとしてあまりよろしくない対応ではあります。

試験に関わるシステムは、命や資産に関わるものではないとは言え、受験者の立場から言うとあまりおざなりな運用をして欲しくないですよね。


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