ITコーディネータの吉田聖書です。
業務フローは「業務の見える化」の第一歩です。
では、業務フローを作れるようになるために
どうやって練習したらよいでしょうか。
前回は物事を因果関係で整理する
プロセスマッピングの練習法について書きました。
今回はプロセスマッピングから業務フローを作成する練習方法について書きます。
(前回の記事をまだ読んでない方は
そちらから読むことをお奨めします。)
前回は因果関係で整理する
その考え方・書き方を身に着ける練習として
組立家具などの組立説明書の説明を
プロセスマッピングに書き起こす方法を紹介しました。
プロセスマッピングの練習だけであれば
これでも充分なのですが、
業務フローの練習をする場合は別の考慮が必要です。
業務フローもプロセスマッピングも
作業とその成果物の連鎖を
因果関係で整理するという点では共通しています。
業務フローの場合はさらに
担当者(誰がやるか)という概念が加わります。
これの練習をするには何を題材にしたら良いでしょうか。
私の場合は料理のレシピを使うのがお奨めです。
調理場というのは大きいところは部門に分かれています。
例えば、ファミリーレストランであれば、
和食、洋食、中華、スイーツ、ドリンク、洗い場などです。
小規模店の調理場や家庭の台所では
全ての調理を1人で行うのが普通ですが、
その場合は、調理器具(鍋、フードプロセッサなど)や
コンロ、オーブン、電子レンジ、調理台、流しといった
設備を部門に見立てれば同様に考えることが出来ます。
まずは手元にレシピを用意します。
料理本でもWebサイトでも構いませんが、
できればプロの料理人や料理研究家によって
作成されているものが良いでしょう。
組立説明書の時の要領で
レシピからプロセスマッピングを書き起こします。
これは、ある料理本の麻婆豆腐の
レシピから起こしたプロセスマッピングです。
これは割とシンプルな方かと思いますが、
基本的には材料を刻んで炒めるだけなんですね。
なので、材料を刻む調理台と
刻んだ材料炒めるガスコンロを部門に見立てて
業務フローっぽくするとこのようになります。
単純にスイムレーンの枠線を引いただけですので
箱の並びに多少違和感があるかもしれませんが、
要領は理解していただけるものと思います。
肝はあくまでも因果関係で整理するところであり、
そこから業務フローにするのは
スイムレーン上での配置を調整するだけです。
慣れてきたら、工程がより複雑な料理のレシピを使って
業務フローの作成にチャレンジしてみてください。
下記にご案内しているワークショップでは
ここに書いた手順を実際に体験していただきます。
みなさんでご一緒に楽しく学びましょう。
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