ITコーディネータの吉田聖書です。
今回はショートバージョンです。
危機感を持って仕事をするということは
ある状況においてはとても大切なことです。
一方で危機感があるはずなのに
何も手を打たずに苦しい状況から抜け出せないでいる、
あるいは、これから苦しくなりそうな状況から
抜け出せないでいる人たちを見ることがあります。
第三者の立場から見ると
お節介にもいろいろとアドバイスをしたり、
叱咤激励を行うこともあるのですが、
それでも状況が改善しない、
あるいは改善できない人たちの姿を見て
無力感を覚えることも多々あるのです。
まさに、自分を変えることはできるが、
他人を変えることはできない
といったところでしょう。
そのままズブズブと船が沈んでいくのを
指を咥えて見ているしかないという心境です。
適切に対処している人の場合は、
何か周囲や自分の状況に危機感を抱くと
まずいことにならないうちに行動します。
これを図式化すれば、
危機感という入力(インプット)を
行動という出力(アウトプット)に
上手に変換していると見ることができます。
このモデルを使うと
適切に対処しない人というのは
インプットとアウトプットが連結されておらず、
インプットをアウトプットに変換するための
適切な処理機構、あるいは回路が
欠如しているとみなすことができます。
回路が欠如している理由は
その本人の過去の経験や
生き方・考え方に依存するところであり、
一般化することはできないです。
ただ、理由がどうであれ
医者が患者の処置をするだけで
怪我や病気を治せないのと同様に、
他人にはどうすることもできないものなのだと
今では理解しています。
ただ一つの望みは、
危機感があるはずなのに
なぜ行動を起こせないのだろうか
と、その理由を自分に問い、
何とかしたいと願うだけではなく、
自分には行動する力があるのだと
本人自ら気付くことなのでしょう。
私自身もどちらかというと呑気な性格なので
改めて気を引き締めて歩んでいきたいと思います。
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