去る11月22日に、クラウド名刺管理サービスのSansan株式会社が一つの調査結果をニュースリリースとして発表しました。その調査というのは「今年の出会いとビジネスに関する調査」というタイトルのアンケート調査で、アンケートの対象は、月に1回以上打ち合わせをする20~50代のビジネスパーソン1000名(東京都在住500名、大阪府在住500名)です。都市部に暮らしている人を対象とした調査ですね。
ニュースリリースはこちら。
Sansan、「今年の出会いとビジネスに関する調査」を発表~ビジネスパーソンの6割以上が、来年の仕事での出会いが増えると期待視~
公表された調査結果の要点として6項目挙げていまして、ご紹介したいと思います。
(1) 今年一年で、初対面の社外の人との出会いについて「とても減った」と「少し減った」を合わせると6割以上の人が減ったと回答
これは私も圧倒的に減りました。まず、名刺交換することがゼロではないですが、ほぼなくなりました。セミナーもオンラインになって、終わった後に懇親会という流れもありませんから、情報交換が目的でセミナーに参加するということがなくなりましたね。
(2) 仕事で出会いとか人とのつながりを以前よりも大切に感じるようになったかという問いについては「とてもそう思う」と「そう思う」を合わせると6割以上の人がそう思うと回答
人間関係が大切だと思うようになったという傾向が出ているということです。ただ、これはこのコロナ禍の経験によってそう思ったかという問いなので、元から思っていたよという人は含まれないということになりますので、それも合わせると人間関係が大切だと思っている人はかなり多いということですね。
(3) 社外の人との新たな出会いが難しくなり、仕事に支障をきたしたかという問いに対してはYes/No半々
営業職のように人に会ってなんぼという職種もあれば、技術職・研究職のように別に新しい出会いが必ずしも必要のない職種もありますので、そこは真っ二つに割れた形です。IT業界は比較的テレワークとの親和性があると言われていますし、実際私が知っているシステム会社も早々に一斉テレワークに切り替えていました。この調査では深掘りされていませんでしたが、業種ごととか職種ごとの割合を見てみたいという気はします。
(4) 昨年と比較して仕事上でオンラインのコミュニケーションに慣れたかという問いに対しては、「とてもそう思う」と「そう思う」を合わせると6割以上の人がそう思うと回答
これはやっていれば慣れるというだけのような気もしますが、追加の質問によると、全体の4分の1の人がオンラインだと言いたいことが言い切れていないというもどかしさを感じているようです。Web会議で予定時間をフルに使うような会議運営をしている場合はそうなってしまうかもしれません。まあ確かに雑談は少なくなった気がしますね。雑談もチャットでやったりしてますけど、チャットは記録に残るのであまりにも馬鹿げた会話はしづらいという側面はあります。
(5) このコロナ禍の2年間で、これまで仕事でつながっていた人との関係に対する変化を質問したところ、関係が強まった人が6.2%、関係を維持できた人が55.3%、関係が弱まった人が38.2%となりました。
まあこれは、多かれ少なかれ、関係を整理したという人は結構いるんじゃないでしょうか。とにかく自然に任せていたら関係は薄くなっていくので関係を維持するには能動的に動かなければいけなくなったんですよね。なので、表面上の付き合いではなく、関係を維持すべき人を厳選するようなったというか、せざるを得なくなったということですよね。
(6) 来年は仕事での新しい出会いはどうなると思うかという質問に対しては、「増える」と「少し増える」を合わせると6割以上の人が増えるだろうと回答
これは調査期間が10月下旬ということを考えると、緊急事態の解除が見えてきている頃ですから、ある程度対面での打ち合わせが増えるだろうという予測と、増えたらいいなという期待が混じっているのだろうと推測できます。今回の調査は、直感的に薄々感じていたことをちゃんと調査して見える化したという点で有意義だと感じました。
※ この記事は、先日公開した以下の音声コンテンツを基に編集したものです。
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