アイドルグループの脱退会見に思う

ITコーディネータの吉田聖書よしだみふみです。

あるアイドルグループのメンバー脱退のニュースを聞いて
会社員の退職と独立に重ね合わせて
思ったところを書いてみたいと思います。

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起業の失敗は恥ずかしい事なのか

ITコーディネータの吉田聖書よしだみふみです。

起業は誰でもできることなのでしょうか。
あるいは限られた人にしかできないことなのでしょうか。

前回、独立して働く働き方について書いたところ
予想外の反響がありました。
「独立して働く」ということに対する
関心の高さが伺えます。

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孤独だけど孤立はしていない

ITコーディネータの吉田聖書よしだみふみです。

私のように独立して(いわゆるピンで)
企業を相手に、その専門的な役割の一部を
請け負って仕事をしている人たちを
インディペンデント・コントラクター(Independent Contractor)
略してICと呼んでいます。

今回はICという働き方について考えてみたいと思います。

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自分はICとしてイケているか

日付が変わってしまいましたが、昨日15日はIC協会の月例セミナーがあり、参加してきました。実は今年初参加だということに直前で気付きました。今回のテーマは「キャリア転職のプロに聞く、企業が働きたいプロワーカーの条件 ~イケてるIC・イケていないICとは~」と題して、IC協会の立ち上げにも携わった丸山貴宏さん(株式会社クライス&カンパニー代表取締役)が登壇されました。

丸山さんはずっとキャリア採用&転職のコンサルタントとしてご活躍され、そのご経験を踏まえICとしてやっていける人の特性、やっていけない人の特性について事例を交えながらズバリ解説していただきました。様々なテーマがありましたが、ここではその中の一部をご紹介します。

企業がICを使うことのメリットはいくつかあると思うのですが、その一つとして専門性が挙げられます。私自身も最初はそうでしたが、自分に自信が無いとどうしても「何でもできます!」というアピールになりがちです。実際に何でもできて何でもやれるとしても、それをそのまま表現したところで特徴が見えず、受け手にとってはまったく刺さりません。(一方で、採用する側もまるでスーパーマンのようなハイスペックでオールマイティな人材像を描くこともありますね。)専門性というのは「○○だったらこの人」のような尖がった部分の事。まだまだ途上ですが、常にブランディングを意識して活動していきたいと思います。

今回の講演とその後の懇親会を通して伺ったお話は、最近読んだ本、そしてかつて読んだ本の内容とも重なっており、それぞれは全く異なる出自のはずなのですが全てつながりまして、特に最近はそのことに驚いています。どういう人が成功するのか、そしてどういう人が失敗するのか、やはりそれぞれ共通点があるようです。例えば、リアルに思い描いたイメージ通りに物事が実現していくということ。逆に思ってもいないことは実現しないということです。丸山さんも「潜在意識ってやっぱりあるんですよね」とおっしゃってました。そのことについてはいずれまた書きたいと思います。

 


丸山さんの記事がダイヤモンド・オンラインで読めます。
「転職で幸せになる人、不幸になる人」
http://diamond.jp/category/s-mtenshoku

ICとして生き抜く知恵とは

昨日27日(月)はIC協会の月例セミナーがあり、参加してきました。なかなかまとまった時間が取れなかったためフル参加としては約1年ぶりでした。4年続いた理事の体制が今年の8月に新しくなってから、私自身は初参加となります。今回のテーマは「共有したいICとして生き抜く10年の知恵~守り続ける5つのルール、3年ごとの節目、オンリーワンのブランディング」というタイトル&サブタイトルで新理事長の齊藤さんのご講演がありました。これまでにも何度か齊藤さんのお話は伺っていていつも影響を受けるのですが、今回もなるほどなと思わされたことがいくつかありますので、まだあまり整理できていないですがメモしておきたいと思います。

一三の法則を知ること

組織の構成員や店舗などの数に1とか3とかが付く時がオペレーション、つまり管理方式や仕組みを切り替えるタイミングたということ。1人が3人になった時、3人が10人になった時、というようなタイミングで現状の仕組みの限界が来るため、新しいサイズに適した仕組みを導入しなければならないということ。例えば数人のチームでやっていた時の運営方法が10人を超えると通用しなくなるというのは良く聞く話です。

誰かに引き継ぐことを前提に仕事をすること

これは自戒を込めて取り組まなければ課題だと認識しました。兎角目の前の仕事に専念しがちですが、一歩引いて仕組み化することを考えることでそれが更なる価値を生むということもあります。すぐに全てに対してということは難しくても一つ一つ引継ぎ資料などを整備していきたいと思いました。

アウトプットを決めてインプットすること

もっと若いころは闇雲に情報をインプットしていた感がありますが、やはりアウトプットがないとただの情報のシャワーを浴びただけになってしまいます。アプトプットを意識することで必要な情報が明確になり、それがフィルタの役割をして膨大な量の情報から必要なものだけを抽出することを可能にするのだそうです。アンテナを張るという表現もありますね。かつて齊藤さんの真似をして取り組んでみたこともあるのですが、アウトプットの最終形態に練り上げるまでに時間がかかってしまい長続きしませんでしたが、再チャレンジしてみようと思います。

3年周期を意識すること

何事も3年周期でとらえるようにすること。例えば一つのクライアントもそうで、ずっと同じことをやっていても当初の課題をやり尽くしてしまったり、お互いが慣れてマンネリ感も出てくるため、契約にもライフサイクルがあるのだということを認識しました。特に私のように外部の立場で組織の支援をする場合、長くいれば「外部の立場で」という部分がどうしても弱くなってくるので、新たな役割を担ったり別のテーマ設定をしない限りはやむを得ない事かなと思っています。

先輩プロワーカー方のお話しは実体験に基づいているだけに重みがあり、「自分も」と思わずにはいられませんでした。引き続き邁進していきたいと思います。

10年後のワークスタイルを考える

昨日JSDGの東京ミニ研修会が開催され、参加してきました。今回は久しぶりに私が企画を担当させていただきまして、「これからの働き方を考える」というタイトルでグループディスカッションを行いました。

研修会の数日前に申込者のリストを見て、私は最年少は免れたもののほぼ最年少に近く、果たして目上の方ばかりを相手にこんな話をしていいのかと正直思いました。グループ分けも最初は単純に分ければ良いかなと思っていましたが、他の幹事の方からどういうグループ分けにしますかと問われて、せっかくだから世代別にしましょうということになり、事前にザックリとグループ分けしてもらいました。(グループ番号が記載された名札を用意してくださったので助かりました。その段取りに感謝。)

本編の構成は私がテーマについて話をして続いてそのテーマでディスカッションするという形で、それを2つのテーマで行いました。前半のテーマは過去から現在のワークスタイルを棚卸する狙いで、私自身のワークスタイルの話と職務特性モデルの話をしました。これは一昨年金沢で「雇われないシスアド」というタイトルでICの事をプレゼンした時の題材を借りてきて、職務特性モデルに照らして今の自分の仕事はどんな点で満足しているかあるいは不満かということをシェアしました。この日参加された方々は全体的に満足度が高かったのが印象的でしたが、グループによって(つまり世代によって)指標の捉え方が異なっていて興味深かったです。

後半のテーマは「ワークシフト」という書籍(丁度著者の方が来日しているそうです!)を紹介し、10年後の未来のワークスタイルについて議論していただきました。

10年後ってなかなか想像しにくいですが、それほど遠くない未来だと思いませんか。ただ、この話題は正解も無ければ結論を出さなければいけないようなものでなく、著者もあとがきで書いているように、みんなでこういったことを議論することが大事なんだと思います。

「ワーク・シフト」リンダ・グラットン 著

皆さんは今の働き方、今の職場の将来に対して不安を感じたことはありませんか。この問いに対する答えは職業だけでなく年齢や地域など置かれている状況によって様々でしょう。しかし、あと数十年は働かなければいけない私たちの世代にとって、これから先、どのような社会になっていくのかというのは無視できない話題です。

今回ご紹介する「ワーク・シフト」というのは2025年、つまり今から12年後の世界の未来の世界を描き出し、そのような世界において活躍できる(という表現が相応しいか分かりませんが)働き方を提唱している書物です。これは先日IC協会のセミナーの時に先輩ICの方からお奨めされた本です。12年後って意外とすぐですよね。

本書は4部構成になっていて、第1部は12年後を特徴づける5要素について述べています。その5要素とは、

  1. 今よりもテクノロジーが進化する
  2. 今よりもグローバル化が進む
  3. 今よりも高齢化・長寿化が進む
  4. それらに伴って社会が変化する
  5. 今よりもエネルギー・環境問題が悪化する

というものです。これらを踏まえて、第2部では、もしこの12年後を「漫然と迎えた場合」にどういった生活が待っているのか、そして第3部では、逆にこの12年後を「主体的に生き続けて迎えた場合」にどういった生活が待っているのかについて描き出しています。最後の第4部では、主体的に生きるための具体的な方法について「シフト」というキーワードで提案しています。

ワーク・シフトとは働き方を変えるという意味ですが、働き方の何を変えるのか、何に変えるのか、どのように変えるのかというのは最終的には個々人が主体的に選択をしていかなければならないということが言われています。ヒントとして、次の3つが挙げられています。

  1. キャリアのシフト(ゼネラリスト志向の終焉)
  2. 人間関係のシフト(新しいネットワークの構築)
  3. 価値観のシフト(収入から経験へ、評価基準の変化)

12年後の世界で勝ち組(という表現が個人的には好きではありませんが)でいるためには、これらのシフトを実践する必要があるということです。

但し、こうしたことを選択していくということは、何かを得る代わりに何かを手放すことになるという現実に着目すべきでしょう。理想の働き方が理想の収入をもたらしてくれるとは限りませんし、理想の評判を得られないかもしれませんし、理想の人間関係を築けないかもしれません。そういった選択の結果に対して私たちは責任を負わなければなりません。

このように言われてしまうと多少なりとも不安になってしまいます。かつては会社が代わりに選択してくれて責任を負ってくれた時代があり、その時は会社に全てを依存していれば良かったのですが、これからはそういう世界ではありません。そんな状況を生きなければならない私たちに向けて、著者は哲学者の引用を用いて読者を励ましています。最後にその部分を引用したいと思います。

選択にともなう不安を避ける必要はない。そういう感情を味わう経験こそが私たちの職業生活に意味や個性、現実感を与える。

今働き盛りの20~40代の方々には是非一読していただきたい一冊です。


書名:WORK SHIFT(ワーク・シフト)
副題:孤独と貧困から自由になる働き方の未来図
著者:リンダ・グラットン
訳者:池村千秋
発行:プレジデント社/2012年8月5日
ISBN:978-4-8334-2016-7

好きなことをやって一人でも食べていくには?

今日はIC協会の月例セミナーが開催されまして、参加してきました。今回は「一人でも食べていける知識をシェアしようじゃないか」というテーマで、「そろそろ会社辞めようかなと思っている人に、一人でも食べていける知識をシェアしようじゃないか…」という書籍の著者である山口揚平氏がご講演をされました。

今回はタイトルのせいもあってか、IC協会の会員と非会員の比率が半々くらいで(いつもは会員の方が圧倒的多数なのですが)、やはり多くのICの人にとっては「俺はもう一人で食えてるし、関係ない」と思っておられるのだろうかと考えてしまいました。まあ、それは穿った見方だとしても、最初の問いかけで、参加者の中に独立していないし独立する予定もないという方が半分くらいいたのは事実です。

山口氏は活動している分野が私とは全く違うのですが、私と同い年ということもあって勝手に親近感を抱いてしまいましたし、起業家といっても非常に冷静で誠実な人柄を感じ、好印象を持ちました。同じ時代を生きてきたからかお話の一つ一つに共感でき、実は著書について全く予習もせずに参加してしまったのですが、にもかかわらず特に気づきという意味合いにおいて大変有益なお話しを聴くことが出来ました。話し方も論理的かつ哲学的だったためか少なくとも私にとっては理解しやすかったです。

山口氏に対して好印象を抱いた別の理由は、やはり起業しているのに成功体験を強調した話ではなく、むしろ失敗体験が多かったという点。また、いくつかの失敗があったにもかかわらず、ご自分の信念というか軸がしっかりしているために自然と次のステップを見出しているという点でしょうか。また調子の波があったり、悩むこともあると正直におっしゃった点も(当たり前のことかもしれませんが)好印象につながりました。

起業家のお話は、タメになる部分や元気づけられる部分もありますが、成功体験ばかりだと自分とは違う世界の人だみたいに思ってしまうところもありますよね。でも実際には悩むこともあるし、調子の悪い時もある。良い意味で開き直れるそういった謙虚さというのはこれからも忘れずにいたいと思いました。

正直なところ山口氏の話は(会社員時代はM&Aをされていたそうなので)スケールが大きくて、個人的にはまだ消化しきれていないところもあるのですが、「今一番流行っているメディアを選ぶ」というお話はそのとおりだと思いますので、肝に銘じて実践していきたいと思っています。


雇われないシスアド

昨日はJSDGの研修会が金沢であり、発表者の一人として参加してきました。金沢での研修会は5年ぶりで、とても楽しみにしていました。先月の後半から全国的に寒くなってきましたが、日本海側は特に雪が積もっていました。私は上越新幹線と特急はくたか号を使って行きました。途中の越後湯沢付近はとても雪深く、その景色は圧巻でした。それでも新潟や富山に比べたら金沢は雪が少ないようで、駅から会場までの道中、そして研修中も吹雪く時間帯もありましたが、それ以降は晴れることはないものの天気が崩れることもなく、大変楽しい研修旅行となりました。

さて、研修会では私の他に2名の方が発表されました。トップバッターは私が担当させていただきまして、2人目は北陸電力で水力発電のダムを担当されている方の事例発表、3人目は会社の辞令(?)でスマートハウス(スマハ)についてレポートするため1か月間青森で生活された方の事例発表でした。具体的な内容は事情がありここには書けないことになっていますので割愛いたします。

一方、私は「インディペンデント・コントラクター」についてお話しさせていただきました。私はシスアドの会(JSDG)とICの会(IC協会)の両方に所属していて、実はシスアドとICってぶつからないよなぁと予てから思っていたのです。だったらJSDGのメンバーにICについて知ってもらったらいいのではないか、と考え今回のテーマを決めました。最初はICとは何かという話から始め、ICの持っている特性を紹介して、JSDGの皆さんはそのような特性をお持ちですよね、という風につなぎました。このテーマについては追々このブログでも触れていけたらと思います。

この話に端を発して幾人か共感のコメントや質問をしてくださいました。今回参加されたメンバーも仕事における立場やスタイルは様々ですので、もしかしたらピンと来ない方もいらしたかもしれません。ですが、まずは存在を知ってもらうことから始めて、そのうち「自分もICになってみようかな」と思う人が一人でも出てくれば嬉しい限りです。とはいえICに成ることが全てではありませんし、人によって向き不向きがあるのは事実です。でもそういった自分の性格を見極められるのもシスアドの素養の一つではないかなと思っています。


NPO法人インディペンデント・コントラクター協会
http://www.npo-ic.org/

プリンシプル・コンサルティング株式会社(IC協会初代理事長・秋山進さんの会社)
http://www.principleconsulting.co.jp/

株式会社田代コンサルティング(IC協会現理事長・田代英治さんの会社)
http://www.tashiro-sr.com/

近江商人から現代でも学べること

今日は大阪へ出向いてJSDGの有志のメンバーで『てんびんの詩』第2部のDVDを鑑賞しました。

今年5月には近江八幡にてほぼ同じメンバーで第1部を鑑賞しましたが、その時に実は3部作であるということを知りました。第1部については10年ほど前に会社の研修で見せられたのですが、自発的に見たのではなく「見せられた」という意識が強かったため、嫌なイメージしか残っていませんでした。ですが、10年経って改めて見てみると、教えられるところが多かったと感じました。

そして今回の第2部。主人公の大作が自立していく過程を描いているのですが、そこに込められたメッセージが盛りだくさんで、とても消化しきれるものではありませんでした。それほどに内容が深く、濃く、昭和初期を題材にしてバブル経済前に制作されたとは思えないほど現在にも通用する教訓を多く含んでいました。第1部と共に商売の基本原則、商人の基本精神を教えられました。

あまりにも多くの題材を詰め込んでいるために、見る人によっても、また、見る時機によっても、そこから得られるメッセージは異なると思います。なので勝手に総括するのは控えたいですが、もしご覧になるチャンスがあれば皆さんにも是非見ていただきたい内容です。

それにしてもDVDの鑑賞もさることながら、メンバー間でのディスカッションも大変盛り上がりました。作品の中では心に留めたいフレーズが多く登場するのですが、次々と登場するためにメモしきれず、皆の記憶を頼りにもう一度DVDを再生し、あそこでもないここでもないといかに記憶がいい加減であるかを思い知らされながら振り返りました。それらのフレーズを何度も反芻しながら、今後の活動に取り入れて行きたいです。