どんよりバイバイ!ターゲットツリー

本日は第6回TOCfE調布塾に参加してきました。これは毎月1回で全6回開催されるTOCfEのワークショップなのですが、私は最近知ったので最終回にして初参加となりました。

私自身これまであんまり意識していなくて、今日改めて認識したことなのですが、TOCfEつまり「教育のためのTOC」というのはいわゆるTOCから派生した別のものなのだそうです。TOCのツールについてはスタッフの方は「本家TOC」という言い方をされていました。

今回のワークショップで学ぶ思考ツールはアンビシャス・ターゲットツリー。一見すると達成し得ないと思われるような目標を達成するための道筋を付けるためのツールです。3~4名で1つのグループを作り、イソップ童話の「アリとキリギリス」を題材にターゲットツリーの演習を行いました。

この題材が面白く、ある保育士さんが保育園で園児たちにアリとキリギリスの話をして、キリギリスはどうすれば良かったかというような問いかけをしたところ、園児の一人が「キリギリスはアリと結婚すれば良い」と発言したことをヒントに、「キリギリスがアリと結婚する」という目標を設定したのです。演習ではこの目標に対して障害となる事柄を列挙し、それぞれの障害に対してそれが取り除かれた状態を中間目標として書き出します。次に中間目標を優先度順に並べ替え、さらに必要に応じて中間目標を達成するための行動を書き出していくという手順で進めました。

それぞれのグループに分かれて演習を行ったところ、列挙された障害と中間目標がグループ間で異なり、しかもそれぞれに説得力があって面白かったです。もっとも、今回は演習用の題材だったのでちょっとおふざけな内容になりましたが、最後は一人一人のリアルな課題に対してターゲットツリーを試す時間があり、演習としては個人的に身のあるものになりました。まだまだ使いこなすには練習が必要なレベルですが、他のツールと合わせて活用していきたいですね。

TOCfE勉強会に参加してきました

本日は、TOCfE勉強会に初めて参加してきました。TOCfEというのは「教育のためのTOC」というコミュニティがあり、その関東地区の定例勉強会のようです。(正直まだ詳しくは把握できていません)

これまでも何度か述べたように、TOC自体には10年来「ザ・ゴール」をはじめとするゴールドラット博士のシリーズで触れていたのですが、1年前、CCPMのセミナーを受講したことがきっかけで本格的にTOCを理論から実践に移行する段階になりました。ですので、こういった勉強会には今後も積極的に参加していきたいと考えています。

さて、今回初めて出席させていただいてまずビックリしたのが、参加者の皆さんそれぞれが既にクラウドなどのTOCの思考ツールを実践され、それを持ち回りで発表し、また、その発表に対して活発なディスカッションが行われていることでした。これはTOCを勉強している身にとっては楽しい。

その題材もリアルで、例えばクラウドであれば「職場は住居の近くが良いか、遠くが良いか」「理系の学部生に英語を基礎から教えるべきか、論文など応用から教えるべきか」といった対立であったり、また、ブランチであればロシアに隕石が落ちたことと、2000人ほどが怪我をしたことの因果関係を紐解いていったりと、気が付くといつの間にか私も一緒になって意見を交わしていました。

顔ぶれを拝見した限りは、どちらかというと仕事との関係が有る無しに関わらずTOCに興味を持っている人たちが集まっているといった印象でした。初めて参加したにも関わらずいきなり議論に参加できたのはそれこそ思考ツールの威力なのかもしれません。


教育のためのTOC 日本支部

JSDG第19回研修会(東京)無事盛会のうちに終了しました

昨日16日、JSDGの第19回研修会が東京で開催されました。テーマは「『本当のWin-Winソリューションは存在するのか?』シスアド、ビジネス・リーダーのためのネゴシエーション力育成ワークショップ」と題して制約理論(TOC)に基づいた対立解消のプロセスを学ぶワークショップを行いました。会場は日本オラクルの本社があるオラクル青山センターのセミナールーム。こういった研修会が頻繁に開催されている会場のようです。今回、私は幹事の一人として、またワークショップのお手伝いをするサポータの一人として参加いたしました。

会場は終始和やかで盛り上がりました

思考プロセスのツールにはいくつかありますが、今回の研修会ではその中でも「クラウド」と呼ばれる対立を解消するためのツールです。参加者の中には「クラウドコンピューティング」の研修会だと思って来られた方も散見され、実際よく間違われるそうなのですが、TOCのクラウドの方が20年も前に生まれたという由緒があるのです。このクラウドは対立解消図(Conflict Resolution Diagram)とも呼ばれ、CRDと略しても呼ぶようですが、ゴールドラット博士の著書の1つ「ザ・ゴール2」にも登場したのでご存じの方も多いのではないでしょうか。

TOCの思考プロセスを学ぶということで講師はグローバルオプティマム社の飛田さん。この1年間で私は飛田さんにお会いする機会が増えて個人的にはすっかり馴染んでしまいました。先日行ったサポータ向けの勉強会は、この研修会のために訓練するものでしたが、やはりその成果なのか参加者の方々の描かれたクラウドを見ていると「ああ、ここはこうした方がいいな」というのが見えるようになっていました。ただ、それをストレートに伝えてしまうとせっかく本人が考えようとしている姿勢を踏みにじってしまうことになりますので、あくまでもテキストに忠実に質問を繰り返し行い、ヒントのみを与えて答えは本人に導き出していただくということを心掛けました。

さて、研修会そのものの進行は、最初にJSDGという組織の紹介から始まり、飛田さんにバトンタッチして講義と演習を行い、クロージングセッションを経て、最後は参加者全員によるリレースピーチといった流れで行われました。会場のレイアウトもワークショップということでいわゆるスクール形式ではなく島形式の配置を行い、1つの島に2~3名で腰掛け、1~2つの島に1名のサポータが付きました。演習の時は私も2つの島のサポートを担当しましたが、参加者の理解度がそれぞれ違う中でどこまで適切なサポートができたかわかりませんが、それぞれの方が成果を受け止めておられたように思います。特に最後のリレースピーチは、参加者それぞれの気付きを全員で共有でき、自分だけでは気付かなかったことに色々と気づかせてくれました。

こういった研修会は今後も積極的にお手伝いできたらと思っております。私もまたザ・ゴール2を読み返したくなりました。


本当のWin-Winソリューションは存在するのか?

ホワイトボードを使って説明する飛田さん

昨日はJSDGの勉強会が霞ヶ関のとあるビルで開催され、参加してきました。今回の勉強会はいつもの研修会と異なり、来月16日に開催する東京研修会でファシリテータとして奉仕するメンバーの訓練の場として企画されたものです。私は今回の東京研修会の幹事の一人ですが、当日もファシリテータとしてご奉仕させていただきます。

研修会のテーマ(公表されているタイトルとは違いますが)は「対立の解消」です。ビジネスの現場に限らず、プライベートでも少なからず対立は起こります。その対立をロジカルに解決するためのツールを実践できるようになっていただくためワークショップ(演習)形式としました。

そのツールとは、故ゴールドラット博士が提唱している制約理論(TOC)における思考プロセスの一つ「対立解消図(CRD)」です。講師はTOCではいつもお世話になっているグローバルオプティマムの飛田さん。今回は10名強の参加者で実際に演習を体験しました。

原理はとてもシンプル。手順に従って問題点と解決策を図示していきます。始めに、言葉が上達していない4歳児でもイラストを使って実践したという例も紹介されました。参加者からもいくつか題材を出し、意見を出し合うなど対立が解消されていく様を皆でシェアしました。飛田さんがお話しされた中で圧巻だったのは、とある高校の女子テニス部を劇的に強くさせたという例。人や組織ってわずかなきっかけでこんなに変われる可能性を持っているんだということを再認識しました。

詳しくは研修会に参加して実際に体験していただきたいと思います。残席わずかですがまだ参加を受け付けております。


日本システムアドミニストレータ連絡会
第19回研修会 詳細情報
http://www.jsdg.org/public/contents/seminar/kensyu19/top.htm

今年も横浜中華街での新年会に参加してきました

中華街

この門をくぐるたび一年という時間の流れの早さを感じます

本日はJSDGの新年会が開催されまして、今年も参加してきました。関東での新年会は毎年横浜中華街の梅林閣というお店で行われ、なんと今年で10回目になるそうです。もちろん参加できない年もあるのですが、やはりここに来ると新年だなぁという気持ちになります。大体いつも20~30名くらいの出席者があります。梅林閣で中華のコースを食した後、横浜ベイシェラトンへ移動してスイーツという流れが出来上がっています。いつも中華でお腹いっぱいになるのでここ数年は2次会は辞退していたのですが、今回は特別話したかった話題があり、急きょ最後まで参加することにしました。

さて、話したかった話題というのはJSDGのメンバーで持ち上がっているちょっとした企画についてです。そろそろ正式に立ち上げようとしていまして、内容についてはもうちょっと煮詰まったらお知らせしたいと思いますが、弊社のミッションの一つでもある「育成」をテーマとした企画です。JSDGは、今は無くなってしまった上級システムアドミニストレータという国家資格の合格者が集まって作ったコミュニティで、――資格区分が消えてからも活動を続けているのですが――なにしろ意識の高い人の集まりでもあるので、そういった方々と単に意見交換をするだけでなく、具体的に企画をするというのはとても刺激になりワクワクするものです。

また、当初話したかった内容以外にも、例えばネットでも話題になっている元投手の桑田真澄氏の体罰論や、部下を褒めるということなどの教育・育成関連のテーマ、また、ユーザとベンダの対立、日本のITビジネスモデル、システム再構築での「あるある」などのIT業界関連のテーマで盛り上がり、充実した新年会となりました。


2013年 どんな年にしたいですか?

あけましておめでとうございます。今年は諸々の都合で本日から本格稼動です。

よく「目標には日付を入れよ」「目標ではなく計画を立てよ」などという提案を目にするのですが、私はそれを年初にやらなくても良いと思っています。どうしても実現しなければならないことであれば自ずと日付は決まってくるだろうし、実現してもしなくても良いものであれば日付を入れたところで私の場合はモチベーションにつながらないのです。

それに年初に綿密な計画を立てるのは――それが1ヶ月以内の話とかでなければ――難しいと思いませんか。大切なことは、実現可否に拘らずに、やりたいことを列挙することだろうと思います。やりたいことの背後には、少なからず成りたい自分の姿のイメージがあります。なので私の場合、前の年に実現できなかったことをもう一度思い巡らせて、まだこれを実現したいと思っているかを自問します。実現したいと思うのなら今年の計画に残し、そこまでの熱意は無くなっていると感じれば計画から外します。

また一方で、実現できたこと、あるいは実現に向けて少しは進んだことというものもあるはずです。「資格の取得」のように実現してしまえばもう必要のないものもあれば「○○の維持」や「○○の新規開拓」など継続して行うものもあります。それらももう一度振り返ってみて、継続して行うのならこれまでと同じように行うのか、あるいはもっと発展させるのかなどを考えていきます。

昨年の最初のエントリにも書いたように、私は比較的ざっくりとした計画を立てる方なので(計画というよりは目標や願望と言うべきかもしれませんが)、今年もゆるゆるとしかし着実に歩んで参りたいと思います。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

それからビッグデータはどうなったのか

本日、JSDG(日本システムアドミニストレータ連絡会)の第37回東京ミニ研修会が開催され、参加してきました。今回はミニ研修会の幹事会、ミニ研修会、懇親会(忘年会)の三本立て。とても有意義な時間を過ごさせていただきました。

まず最初の幹事会ですが、これは今年1年間の活動の振り返りと、今準備している来年開催予定の東京研修会についての報告(これは近々お知らせできるかもしれません)、そして来年度の活動予定です。今年は年初にミニ研修会の開催日程を計画し、その通りに実施したという初めての試みを行いました。これは評価も高く、来年も継続していこうという事になりました。

2番目の研修会ですが、JSDG会員の石黒さんによるビッグデータについての発表がありました。ビッグデータというキーワードを聞くと私は正直ゲッとなってしまうのですが、表面ではない本質を汲み取るとなかなか奥深いものがあります。そのビッグデータについて、実務の経験を踏まえてこの一年くらいの動向をお話し下さいました。現在様々な用途があるということを教えてくれましたが、私は特に予測ということについて興味を持ちました。また、ビッグデータというのはバズワードであり、一通り消費されたら終わりなのでしょうが、ビッグデータという名称は使わなくとも、その本来の狙いに向けて活動を続けている企業はたくさんあるのだということを知りました。

私も数年前にWEBマーケティングの真似事をしたことがあり、膨大なログや検索ワードを追いかけていたことがあるので(別にキュレータというわけではなかったのですが)、非常に興味深く聴かせていただきました。そしてその話題は懇親会に入っても続き、ソーシャルメディアと絡めて更に掘り下げた話題で盛り上がりました。また来年はどのような集まりになるのか、今から楽しみです。


みるみる商談を決めるバーの活用法

ファーストドリンクはボージョレーヌーボー

本日はIC協会の月例セミナーがあり、参加してきました。今回のテーマはいつもとちょっと変わっていて、「みるみる商談を決めるバーの活用法」ということで実際に渋谷にあるバー「Leemie’s」を会場にして開催されました。たまにはこんなセミナーもいいですよね。講師はもちろんバーLeemie’sのマスターでありバーテンダーの高橋さん。お酒やバーの歴史に始まり、ビジネスでバーを活用するときの注意点についてご講演をされました。

バーが会場ですのでもちろん飲みながら話を聴きました。しかも今日は11月の第3木曜日。つまりボージョレーヌーボーの解禁日。参加者の皆さんで美味しくいただきました。最初はプライベートでの利用を想定して、入店から始まり、メニュー選びやおかわり、そしてお会計に至るまでの各局面における留意点を教えていただきました。尚、高橋さんは北海道のホテルで20年以上バーテンを勤めてきただけあって経験談もリアル。ちょっとした成功体験や失敗談もあり、終始和やかな雰囲気で進行しました。

これまで何気なく利用してきたバーにもやはり一般的なマナーだけではなくビジネスならではの留意点というのも有り、それは大変勉強になりました。まだバーで商談するというような機会は残念ながら無いのですが、これならいつでもバーをセッティングできるなと思いました。いつかホテルのバーで商談を決められたら、それは格好良いですね。


CCPM勉強会に参加してきました

東京タワーが近くに見える会場でした

本日8日、毎月開催されている私的なIT勉強会に久しぶりに参加してきました。今回のテーマはCCPM。今年に入ってから改めて興味を持つようになり、弊社としても求められるクライアントに対してはサポートできるように日々勉強しております。3月にはグローバル・オプティマム社の主催するCCPMセミナーにも参加いたしました。

今回の進行役はY2研究所の吉田裕美子さん。吉田さんもこの2年くらいCCPMを勉強しておられるとのことで、「最短で達成する 全体最適のプロジェクトマネジメント」という書籍をテキストにして発表されました。私も事前に一読して参加しましたが、当たり前のことを当たり前にやるのがCCPMの極意。でもそれがすごく難しい。本書に限らずCCPMやTOCに関する書籍は何冊か読んでいるのですが、いつも読んで納得するもののなかなか実践するには至らないというのが正直なところです。実は今回の参加者の間でも質疑や議論が盛んに行われましたが、どうやって導入するかというところが一番の関心事であるように感じました。

もちろん、まずはCCPMの考え方を理解して、導入するチームや組織にも理解をしていただく必要があるのですが、大上段に構えてしまうと自分がチームのメンバーだったら引いてしまいますよね。なのでできるだけCCPMと言わずに、そのエッセンスを取り入れることができないかというのが私のテーマであります。

実はこっそり既に試しているものもあり、例えば進捗度の指標としてパーセンテージを使うのではなく残日数で行うというものは、周囲の方々には少しずつお話しして納得していただいているところです。進捗何パーセントっていかにも管理してますって聞こえますけど、例えば昨日50%で今日60%という報告を聞いて、その差の10%分が1日の進捗度合いとして妥当なものかを判断するのはとても困難だと思うのです。ところが、残日数での報告にすると昨日から今日にかけての差というのは1日でなければおかしい。誤魔化し様がないのです。こういったことから少しずつ始められたらいいなと思っています。


今お使いの手帳は気に入っていますか?使い易いですか?手に馴染んでいますか?

今年も来年の手帳がお店に並ぶ季節がやってきました。私も先日購入しました。皆さんは手帳使ってますか。中にはもう手帳は持たずにスマートフォンで全てを管理しているという方も多いことでしょう。ですが、私は相変わらず手帳が好きです。私は個人事業主として独立したのを機に、それまで頓着していなかった手帳を選んで買うようになりました。独立したのは2003年ですから2004年版からですね。それ以来、毎年同じ型番の手帳を購入し続けて9年目になってしまいました。

しかし、ついに来年は全く違う手帳に乗り換えることにしました。今使っている手帳はもちろん当時としては色々品定めをして購入したものではありますし、なかなか使い勝手もよく、止めてしまうのは寂しい気持ちも正直あります。ですが、法人化してからは意識してそれまでとは違ったスタイルに舵を切って行きたいと考えていて、そのためにはどうも不足している感じがしていたのです。

手帳を選ぶポイントというのはたくさん考えられますけれど、今回乗り換えるに当たって、譲れないポイントを絞っていくつか押さえる事にしました。

  • 前半は見開き一箇月
  • メインは見開きが一週間
  • タイムテーブルが描ける
  • 後半の自由記入ページが豊富

私の場合は予定の管理だけでなく実績の記録を兼ねているので月間と週間といったカレンダーだけでなく、時刻の数字が入った罫線が入っていることが大事。今使っているものは朝の8時から夜の8時までしか描けないのでちょっと不足気味でした。来年は朝の6時から夜の10時くらいまで数字が入っている(しかも延長して描ける)のでしっかり記録できます。

また、スケジュール管理だけではなく業務や会議のメモ、日誌を兼ねているので普通のノートとして使える自由記入ページの豊富さは重視しています。こちらはページが半分以下になってしまいましたが、これまでも全部使い切ったことは無かったし、使い方を工夫すればなんとかなりそうではあります。

とはいうものの、使い勝手の良さは捨てがたく、来年新しい手帳をうまく使いこなせるか少々不安もあります。そんな時、そもそも何故乗り換えようと思ったのかという原点を思い出して克服していきたいと思います。