QRコードに長方形のバージョンが登場!デンソーウェーブ開発

プロジェクトオーガナイザの吉田聖書よしだみふみです。

5月25日にQRコードでお馴染みのデンソーウェーブが、長方形の新しいQRコードについてのプレスリリースを発表しました。

プレスリリースはこちら。

デンソーウェーブ、細長く狭いスペースにも印字できる 長方形型の新しいQRコード「rMQRコード」を開発(2022/05/25 デンソーウェーブ)

QRコードは「2次元バーコード」という呼ばれ方もしていますが、厳密に言うと、いくつかある2次元バーコードの中の1つです。それ以前のバーコード(「1次元バーコード」とでも言いましょうか)にもJANコードやCODE128といった種類があるように、2次元バーコードにも種類があって、今回はその中のQRコードの話です。

QRコードと言えば現在流通しているものは正方形ですが、今度新しく長方形のQRコード「rMQRコード」を開発したということです。rはおそらくrectangleの頭文字、MはMicroの頭文字です。今回初めて知りましたが、今まで少し小さいサイズのQRコードを見たことがあって、それにも「マイクロQRコード」という名前がついていたんですね。それの長方形バージョンといったイメージです。

rMQRコードの情報量としては、QRコードより少なくてマイクロQRコードより多いという感じですね。通常見かけるQRコードで情報量を詰め込んだものはほとんど無いと思いますが、情報量を詰め込むとセルの数が増えるのでサイズが大きくなるんですよね。もし10cm×10cmくらいの大きいQRコードを見かけたら、それは情報量が詰め込まれているということです。

QRコードは1辺が21セルから177セルまで40パターンのサイズが定義されていますが、mRQコードは縦のセル数と横のセル数の組合せで32パターンのサイズが定義されています。マイクロQRコードが4パターンしかないことを考えると、かなりバリエーションが豊富ですね。


※ この記事は、先日公開した以下の音声コンテンツを基に編集したものです。


このrMQRコードは、既にISOの規格を取得済みで ISO/IEC 23941:2022 として誰でも参照することができます(英語ですが)。ちなみに、QRコードについては ISO/IEC 18004:2015 として規格化されていて、更に日本産業規格 JIS X 0510 にもなっているので、そのうちrMQRコードもJISになるかもしれません(そうしたら日本語でも読めますね)。

後はこのrMQRコードを作成するためのソフトウェアと、rMQRコードを読み取るためのスキャナまたはソフトウェアがいつリリースされて、どれだけ普及するかというところが気になります。まだ国際規格として承認されたばかりだからだと思いますが、手元のスマートフォンアプリではまだ読み取れませんでした。

プレスリリースに掲載されている「使用イメージ」にある通り、限られたスペースにより多くの情報を詰め込めるということで、利用シーンは多いと思いますので、これからの発展に期待したいです。20年近く前、ある方からもらった名刺にQRコードが印刷されていましたが、小さいスペースにはまるサイズで印刷されていたので解像度が低く、全く読めなかった記憶があります。でも、rMQRコードなら名刺の余白へも、情報が失われずに印刷することができるようになるかもしれません。



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