本当はこの仕事をやりたくありません

ITコーディネータの吉田聖書よしだみふみです。

以前、ある管理職の方から
「技術的な」課題が山積しているので手伝って欲しい
ということで、紹介を受けて支援に入った時の話です。

確かに「技術的な」課題が山積していたのは確かですが、
とにかく忙しい現場で、
但し、その忙しさは一部の社員に偏っているように見えました。

そこで、私も「技術的な」支援を行う傍ら、
どのようにタスクを管理しているか、
忙しい社員の仕事のやり方を調べさせてもらいました。

その方は、多くの仕事をメールや電話や口頭で振られるのですが、
後から振られた仕事が優先されやすく、
その結果、前に振られた仕事が埋もれやすいという状況でした。

前に振られたからといって期限が変わるわけではありませんので、
依頼者から「あれどうなった?」と催促されて
ギリギリで慌てて取り組むといった感じです。

まあ、よくありがちな話ではあります。

そこで私はその社員に協力してもらって
抱えているタスクを全て洗い出し、
優先順位を決めて取り組むようにしてもらいました。

仕事を振られた時もすぐに着手するのではなく、
一旦、タスク管理表に書き出してから
元々仕掛かっていた仕事に戻ってもらう
というルールを徹底しました。

今から思えばよく協力してくださったと思います。

おかげで仕事の状況が見えるようになり、
仕事が滞ったり埋もれたりすることも無くなっていったのですが…

ナゼかいつまでたっても消えないタスクがありました。

よく、タスク管理の一環で
重要度と緊急度のマトリクスで整理するフレームワークがありますが、
それでいうと「重要だが緊急でない」種類の仕事でした。

「これはいつやるんですか?」と尋ねると、
「そうなんですよ、やらなきゃいけないんですよ」
のような回答が返ってきた記憶があります。

ですが、そのまま日数が経ち、
私が知る限り結局その仕事は着手すらされませんでした。

緊急度が低いとはいえ、
タスク管理表に書いている以上はやることが前提になっていたので
やらない理由を聞きだすようなことはしていませんでしたが、
きっとその仕事はやりたくなかったのだろうと思います。

が、このケースでは、断れないので引き受けたのでしょう。

管理職の方は、ご自分が依頼した仕事が遂行されないということがないように
仕事の振り方やチェックの仕方を工夫してみてください。



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