そのタスクを本当にやりたいか

ITコーディネータの吉田聖書よしだみふみです。

タスク管理の手法にはいろいろありますが、
その中でも有名なのは
緊急度と重要度のマトリクスで
整理する手法でしょう。

この手法は「7つの習慣」でも
紹介されているものなので
タスク管理に馴染みのない方でも
ご存じの方も多いのではないかと思います。

具体的には
タスクの優先順位を
緊急度の高低と、重要度の高低の
マトリクスを描き、
どの象限を優先するかを議論します。

この場合、緊急かつ重要なタスクを
最優先で手を付けるのは前提として、
重要だが緊急でないタスクと
緊急だが重要でないタスクと
どちらを優先するかということが
議論になるわけです。

緊急なタスクに追われ続けると、
一般的には「重要な」タスクよりも
「緊急な」タスクを優先しがちです。
その結果、将来のためのタスクが
後回しになり、やがてすべてのタスクが
緊急度・高という悪循環に陥ってしまいます。

ですので、理屈としては、
緊急なタスクに手を付けつつ、
重要だが緊急でないタスクに
一定の割合(時間)を割くことが
長い目で見て
その悪循環を断ち切る突破口になり得ます。

先ほどのマトリクスは
そのような使い方ができますが、
私はもう一つ別の種類の
マトリクスがあるのではないかと
思うようになってきました。

それは、
必要性(やる必要があるのか、ないのか)の軸と
熱意(やりたいのか、やりたくないのか)の軸で
整理する方法です。
このようなイメージです。

これでいくと、
やる必要があり、かつ、やりたいタスクは
誰でも問題なく手を付けるでしょうし、
やる必要がなく、かつ、
やりたくもないタスクは
間違いなく放置されるでしょう。

では、
やりたくないが、やる必要があるタスクと
やる必要がないが、やりたいタスクとが
目の前にあった場合、
本来は前者を優先すべきなのに、
私たちは後者を優先して
しまいがちではないでしょうか。

実際には、やる必要がある度合いと、
やりたい度合いというのは
0(ゼロ)か1(イチ)かではなく、
その途中のどこかに位置するでしょうから、
綺麗に整理するのは難しいかもしれません。

しかし、
必要性という客観的な指標と、
やりたいかどうかという
主観的な指標の組合せで整理することで、
なぜ、特定のタスクに手を付けられないのか、
その理由を炙りだすことが
できるのではないでしょうか。



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