良いプロジェクト計画とは?

ITコーディネータの吉田聖書よしだみふみです。

計画を立てないプロジェクトは論外ですが、
かといって立てれば良いと言うものでもなく、
計画には良し悪しがあります。

では、
良いプロジェクト計画とはどのようなものか、
ご一緒に考えてみたいと思います。

プロジェクトというのは
有期性=期限があるという特徴と
独自性=他にないことをやる
という特徴があります。
ですので、プロジェクトには
常に不確定要素が付きまといます。

つまり、プロジェクトには
「やってみなければ分からない」
という部分が必ずあるということです。
よく「計画通りにいかない」
と嘆く声も聞かれます。

しかし、だからと言って、
計画を立てなくて良い
ということにはなりません。
計画とのズレを認識することで
軌道修正をすることができるのです。

計画が無ければズレを認識できず、
軌道修正のしようがありません。
そうなると、プロジェクトは
迷走する一方となってしまいます。

例えば散歩にしても
計画したルートがあるから
道から外れるのであって、
ルートを決めない気ままな散策であれば、
そもそも「外れる」という概念がありません。
外れなければ戻るべき本来の道もありません。

プロジェクトが迷走するのは
計画通りにいかないのではなく、
そもそもちゃんと計画を立てていない
ということなのではないでしょうか。

そんな成り行きのビジネスを
やってもいいかもしれませんが、
少なくともそれをプロジェクトとは呼べません。

無計画に事を始めたら、
お金がいくらかかるのか、
そもそも何ができるのか、
いつ完成するのか分かりません。

そういうことを言うと、中には
研究などがそれに該当するのでは
と思う人もいるかもしれません。
ある程度の目論見はあるにせよ、
期待と異なる結果からも
ビジネスチャンスが生まれる
――そんな例をいくつも
見聞きしたことがあるかもしれません。

しかし、研究活動にも計画はあります。
計画があるからズレが認識できるのです。
但し、研究の場合は、
そのズレを基に可能性に向かって
次の計画を立てるということがあり、
その繰り返しによって成功がもたらされます。

プロジェクト計画の必要性は
ご理解いただけると思いますが、
闇雲に計画を立てればよいということではありません。
計画には良い計画と悪い計画があります。

では、良いプロジェクト計画とは
一体どのようなものでしょうか。

良いプロジェクト計画の定義は、
おそらくいくつも考えられ、
人によって意見は様々あるでしょう。
そしてそれぞれにもっともな理由があり、
どれも外せない要素だったりします。

私が個人的に思う良い計画とは、
それを見た関係者が
「これなら行けそうだ」
と思える計画です。

逆を考えると分かりやすいと思います。
悪い計画の場合、それを見た途端に
「本当にできるの?」
「こんなのできっこないよ」
と思えてしまうものです。
私もかつて、そのような計画と知りながら
(ただのメンバーでしたので)
意見すべき立場にはないと
疑念を押し潰したことがあります。
そしてそのプロジェクトは
見事に大炎上しました。



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