永遠に続くサービスは無い

ITコーディネータの吉田聖書よしだみふみです。

今に始まったことではないのですが、
便利に使っていたサービスが終了してしまう
製品のサポートが終了してしまう
ということはいつでも起こっています。

サービスと言っても
グループウェアやメーリングリストなどの
インターネットサービスを想定しています。

例えば、有名なところでは
Yahoo!グループ
ジオシティーズ
Google+
サイボウズLive
freeml
などです。
利用者がほとんどなくて
無名なものも含めれば
数え切れないと思います。

上記のサービスは
いずれの無料で提供されていました。
無料のサービスが終わると、
よく「無料だから仕方ない」
という意見を耳にします。
でも、有料だから終了しない
というものでもありません。

無料で提供されているからと言って
収益を上げていないわけではないです。
広告や有料プランなどの収入は想定されますし、
あるいは別の事業で上げた収益を
原資としているかもしれませんが、
いずれにせよ運営するコストは
タダではありません。

インターネットのサービスだけではなく、
製品の保守サポートもサービスの一つです。
例えばOSやブラウザのサポートなどがあります。
今でも人気のあるWindows XPも
惜しまれながらも終了しましたし、
Windows 7も来年早々に
サポートを終了します。
以前ではInternet Explorerの
古いバージョンのサポートが
段階的に終了したことも
記憶に新しいところです。

サービスを終了する表向きの理由は
様々あると思いますが、
設備の老朽化や利用者の減少
といったところが多いでしょう。
ですが、真の理由は
ビジネスとしての採算以外に考えられません。

広告モデルの場合は
アクセス数が減少すれば
広告収入が減少します。

上位プランのあるフリーミアムの場合、
ユーザ数が想定より少なければ
そもそも収益が上がりません。

保守サービスの場合、
ハードウェアであれば古い部品の確保や
古い製品を熟知する技術者の確保が必要となります。
ソフトウェアも同様で
技術者の確保が高いコストとなります。

サービスが終了することになった場合、
利用者としては依存度が高ければ高い程
そのインパクトは大きいものとなります。
まして、そのサービスを利用して
ビジネスを行っている場合などは特に
その戦略に見直しを迫られます。

サービスを利用する以上は
そのサービスがある程度存続することを
想定しなければ利用できませんが、
一方で、依存しすぎることは
大げさに言えば生殺与奪の権を
預けることになりますので、
いつ、そのサービスが終わっても
ビジネスに支障をきたさないように
一種のBCP(事業継続計画)を
立てておくのが良いと思います。

ビジネスではなくボランティアの場合、
BCPというのは現実的ではないでしょうから、
利用しているサービスの終了が
アナウンスされたタイミングで
すぐに代替サービスを探すか
全く別のサービスを検討するというのが
現実的な対応となるでしょう。

いずれにせよ
「永遠に続くサービスは無い」と
肝に銘じておきたいものです。



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