神奈川県立高校入試の出願システムでGmailアドレスにメールが届かない

プロジェクトオーガナイザの吉田聖書よしだみふみです。

1月10日に、神奈川県 教育局 指導部 高校教育課が、神奈川県の公式サイトにお知らせを掲載しまして、県立高校の入試出願システムで障害が発生していると発表しました。

神奈川県公立高等学校入学者選抜インターネット出願システムの稼動状況について

このシステムは、正式には「神奈川県公立高等学校入学者選抜インターネット出願システム」というそうなのですが、長いですよね。長いので、志願者向けの手引きや操作マニュアルなどではシンプルに「出願サイト」と書かれています。

出願サイトは神奈川県立の高等学校の入学試験に出願する手続きを行うためのサイトで、志望校の変更や受検料の支払までできるという、紙の願書で出願していた頃と比べるとなかなか優れもののシステムです。ちなみに合格発表も出願サイトを通じて行われるようです。わざわざ貼り出される受検番号を見に行かなくてもいいんですね。

出願サイトは誰でも利用できないように、生徒の情報は予め登録しておくようですね。ただ、そのままでは利用できなくて、生徒一人一人に専用の登録URLが払い出されて中学校の担任から渡されるので、そのURLにアクセスすると志願者登録申請の手続きに進むことができるようです。

志願者登録申請の手続きは昔懐かしの空メール送信から始まります。空メールを送ると、そのアドレスに登録申請用のURLが記載されたメールが送られてきます。この空メールを送って登録を始めるというスタイルはガラケー全盛期に流行った方式ですが、未だにその手順が使われているんですね。

手続き自体は、本人の氏名、生年月日、住所、電話番号、それから保護者の氏名や住所などを記入して、顔写真の画像データをアップロードして申請すると、中学校の担任の先生にボールが渡ります。担任が申請内容をチェックして問題なければ登録が完了して、ログイン用の登録番号がメールで送られてくるという流れです。

ここまでの流れの中で、メールが2回送られてきます。今回発表されたシステム障害というのは、志願者が登録したメールアドレスがGmailのアドレスだとシステムから送信されるメールが届かないことがあるという事象です。絶対届かないということではなく、届いている人もいるようです。


※ この記事は、先日公開した以下の音声コンテンツを基に編集したものです。


この発表以来、神奈川県はWebサイトを毎日2回(営業日のみ)更新していまして、少なくとも志願者(受験生)や保護者に対してかなり気を遣っていることが伺えます。そして障害が解消したと発表されたのが1月17日でして、具体的な障害の原因や対処方法については書かれていませんが、解決までに一週間かかっています。

登録申請用のURLが送られて来ないと登録申請ができませんし、ログイン用の登録番号が送られて来ないと出願ができませんので、これにはやきもきしている人もいるのではないでしょうか。

昨年10月にこの番組でも取り上げましたけれども、Google社が今年からSPAM対策を強化すると発表していたことを思い出しました。元々Gmailはメールサーバーに弾かれる率が高かったので、今回の障害とそのSPAM対策は関係ないのかもしれません。でも神奈川県は対策をしたと追加で発表していますので、出願サイトから送信するGmail宛のメールが1日に5,000件を超えたのだとしたら関係ある可能性はあります。

今回の障害に際して神奈川県からのお知らせを読む限り、利用者側の対策としてGmail以外のメールアドレスを使うということしか無いのが辛いところです。今現在のGmailの設定項目ではブラックリストは登録できるけどホワイトリストは登録できないようですね。せめて利用者側のGmailの設定で、ホワイトリストに登録したドメインからのメールは弾かないようにできたらいいのにと思いますが、そうはならないのでしょうか。


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