計画を立てる計画を立てる・後編

プロジェクトオーガナイザの吉田聖書よしだみふみです。

このタイトルはコピペミスではありません。
「計画を立てる」ことの計画を立てましょうという話です。
そんなことしたことない、あるいは
させたことがないという人向けの記事です。
前回の続きです。

前回の記事はこちらから。

計画を立てる計画を立てる・前編

今回は、プロジェクト計画の
具体的例を示したいと思います。

くどいようですが、
所属組織のフォーマットがあるのであれば、
まずはそれに従うのが良いでしょう。
フォーマットがない場合は
次のようなことを考えます。

まず、何は無くともODSCです。
ODSCというのは、

  • 目的(Objective)
  • 成果物(Deliverable)
  • 成功基準(Success Criteria)

の頭文字を取ったものです。
これらによりプロジェクトの方針が決まり、
活動の拠り所となるものです。

次に、QCDSです。
QCDSというのは、ODSCで定めた成果物に対する

  • 品質(Quality)
  • コスト(Cost)
  • 納期(Delivery)
  • スコープ(Scope)

の頭文字を取ったものです。
品質は「品質基準」と捉えます。
最後のSは、資料によってServiceだったりSecurityだったりするのですが、
プロジェクトを定義する場合は
一般的にScopeとします。
納期には最終期日だけでなく、
途中のマイルストーンも含めるようにします。
これらによりプロジェクトの規模が決まります。

次に、体制とスケジュールです。
体制の中には、
役割定義及びその分担(体制図)と、
会議体やコミュニケーション手段など
プロジェクトの運営ルールを含みます。

このうち、役割定義というのは、
このプロジェクトを進めていくうえで、
どのような役割が必要かを洗い出し、
その期待する役割(成果物)を言葉で記述します。
スケジュールはプロジェクトの規模にもよりますが、
月間もしくは週間くらいの粒度が良いでしょう。

そして最後にリスクと課題を入れます。
リスクと課題の違いは何かというと、
リスクというのはまだ顕在化していない問題、
課題というのは顕在化したリスクのことです。
(それらをいつだれが対処する
というところまで書ければ尚良いです。)

リスク管理については
以前記事にしていますので参考にしてください。

リスク管理の第一歩

リスク管理の勘所――思考ツールを用いたリスクの整理法

リスク管理の勘所――洗い出したリスクの整理法

リスク管理の勘所――リスクアセスメントをいつ行うか

リスク管理の勘所――定性評価から定量評価へ

一通り見出しを作成したら、
後は「それらの中身を誰がいつ決めるか」を
スケジュールに落としていきます。
それにより、少なくとも
計画書が出来上がるまでの計画は出来上がります。

一般的な内容は以上ですが、
状況に応じて足したり引いたりして
フォーマットを作ってみましょう。



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