考える仕事のアウトプット

ITコーディネータの吉田聖書よしだみふみです。

世の中には手(身体)を動かす仕事と
頭を動かす仕事があります。
子供が憧れる職業というのは
そのほとんどが前者です。
後者のタイプの仕事は地味で
理解されにくいと感じています。

頭を動かす仕事というのは
簡単に言うと「考える仕事」です。

考える仕事の成果は
かかった時間には比例しません。
細かいことを言うと、
「目に見える成果」でしょうか。

考える仕事の成果を
目に見える形で手に入れるには、
考えた結果をアウトプットする時間が必要で、
しかも、考える時間とアウトプットする時間は別です。
更に言うなら、考える前に
インプットする時間も必要です。

ただ、傍から見れば、
インプットする時間と考える時間は
何もしてないように見えます。
少なくとも、
成果につながる動作は
何もしていないように見えます。

工場のラインなど、
肉体労働のいわゆる現場作業であれば、
かかった時間に比例した成果を期待できます。

それに対して、
デスクワークなどの知識労働の場合はどうでしょうか。

これは私の場合ですが、
白紙のページを目の前にしても何も考えられないので、
まずは全体像の骨組みを考えます。
骨組みを作ったら、あとはひたすら考えます。
途中でメモやラフスケッチを書くこともありますが、
アウトプットはせず、
あくまでも考えを整理するだけ。
考えがまとまったら一気にアウトプットするのです。

その結果、
例えば全体をいくつかのまとまりに分割したとすると、
時間に対する成果のグラフは階段状になるでしょう。

以前の私は、
そういう発想ができませんでした。

ある時、相当忙しい現場で、
リーダーからの指示があっても
一向に手を動かそうとしないメンバーをなじったものです。

当時の私は、自分自身のその言動を
全く筋の通ったものだと思っていましたが、
考える仕事の特性を考慮するなら
これは完全に間違っています。
(…と今なら思います。)

たまに、充分に考えないままに
アウトプットされた成果物を
目にすることがあります。
それらは考えが整理されていないため、
読むのが苦痛ですらありますし、
読んでも全く頭に入ってきません。

そういう時、
「考えを整理する」
というプロセスの重要性を
改めて感じさせられます。

整理された考えに基づいてアウトプットされたものは
読んでスッと頭に入ってきますし、
そのため心地よさを覚えることがあります。

割り当てられた作業期間が短いせいで、
考えを整理する前に
焦ってアウトプットしてしまう気持ちも分かります。
ですが「急がば回れ」という諺があるように、
腰を落ち着けてじっくり考えた方が、
結果的にアウトプットの質が良くなることが多いのです。



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