議論がグルグルと回ってしまう時の対処法

プロジェクトオーガナイザの吉田聖書よしだみふみです。

人と話をしている時、
話題がどんどん変わっていって
しばらくするとまた
元の話に戻っていることがあります。

単に話がそれていったのであれば
本来の話に戻ったというだけです。
これがいわゆる堂々巡りをしている場合、
話している本人が
「あ、堂々巡りをしているな」
と気付いているのであれば
それほど心配することはありませんが、
気付いていないのであれば、
何かしらの工夫をしないと
こちらもその堂々巡りに
付き合う羽目になります。

相手が茶飲み友達などであれば
そんな時間もいい想い出かもしれませんが、
仕事の場合はどんどん期限が迫ってきます。
何とかして手を打たなければいけません。

堂々巡りというのは、

Bが出来ないからAが出来ない。
Cが出来ないからBが出来ない。
Aが出来ないからCが出来ない。

というのを延々と繰り返すパターンと、

Bが決まっていないからAが決まらない。
Cが決まっていないからBが決まらない。
Aが決まっていないからCが決まらない。

というのを延々と繰り返すパターン、
またはその変種があります。

例えば、芝生の公園で強風が吹く中、
一人で大きなレジャーシートを敷く場面を想像してみてください。
きっとそのレジャーシートは強風にあおられ、
なびいてしまってうまく敷くことが出来ないでしょう。
1か所を手で押さえていて、
風でめくれている箇所を押さえようとすれば
めくれていたところは押さえられますが、
元々押さえていた手を離すことになり、
今度はそちら側がめくれてしまいます。

強風の中、レジャーシートを固定するには
ペグという器具を使って四隅を固定します。
その時、いっぺんに固定しようとしても
先ほどと同じ状況に陥り固定することはできません。
まずはどこかの隅を
仮でもよいのでペグを1本打つ。
それでもシートがあおられはしますが、
1つの隅が固定されているので
そこを軸にして2本目のペグを打つことができます。
そうやっていけば、
3本目、4本目を打つことは
そう難しいことではありません。

出来ないことがたくさんある時、
いっぺんにやろうとしてはいけません。
決まってないことがたくさんある時、
いっぺんに決めようとしてはいけません。
1本ずつ確実にペグを打っていくように
「まずはこれ」と決めて
着実に取り組むことが必要です。

え?その一つを決められませんか?
それは困りました…。

ロジックが循環している場合、
BだからA、CだからB、AだからC
の少なくともどれかが間違っている、
あるいは完全には正しくない
ということを示しています。
なので、
それが本当に正しいか、
いつでも必ず正しいか、
他に前提条件は無いか
ということを
率先して確認していく必要がある
ということです。

循環を壊すことが出来れば、
ロジックの末端から
手を付けていけば良い
ということが分かります。

もし循環を壊すことが出来ないのであれば、
それは本当に混乱しているということですので、
他の人に話して、力を貸してもらいましょう。


これで本年最後の記事となります。
いつも読んでくださってありがとうございます。
来年も引き続きよろしくお願いいたします。
どうぞ良い年をお迎えください。



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