「どこでもドア」のある世界

プロジェクトオーガナイザの吉田聖書よしだみふみです。

今週はクリスマスウィークということで
たまには童心に帰り、頭のネジを1本外して
自由な発想を展開したいと思います。

私は子供の頃、漫画やアニメで
ドラえもんをよく見ていました。
アニメの声優が代替わりしたせいで
最近見ると違和感しかないのですが、
私の世代にとっての影響は計り知れません。

タケコプターやほんやくコンニャクなど
欲しいと思ったひみつ道具は
たくさんあると思いますが、今回は
「どこでもドア」が本当にあったら
という緩い話を真面目にしてみたいと思います。

どこでもドアは、ドアを開けた先が
思い描いた目的地になるというツールですが、
このツールを誰もが手に入れたら
移動の概念が変わります。
そうすると世の中から移動のための所産が
要らなくなってしまいます。
もちろんすぐに無くなることはないにしろ
徐々に無くなっていくことは止められません。

日常生活を考えてみましょう。
まあ、自宅は普通に存在すると仮定して、
朝起きて学校や職場に行くとします。
ドアを開けた先が学校であり職場なのです。
通勤や通学という概念が無くなります。

そもそも交通というものが不要です。
自転車やマイカー、バスや電車などの
公共交通機関、飛行機なども含め
あらゆる移動手段が必要なくなります。
道路や鉄道、空港は無くなるでしょう。
電力や環境の問題は激減します。
物流の概念も無くなります。
欲しいものは生産者から直接買うことになります。
強いて言えば、漁船は必要かもしれないので
漁港は無くならないかもしれませんね。

建物についても出入口が不要になります。
セキュリティの概念が変わるでしょう。
今までは物理的なセキュリティとしては
監視カメラやフラッパーゲートなど
出入口を重点的に対策をしていましたが、
どこでもドアが普及している世界では
その対策が全く効果的ではありません。
個人を認証して、許可された人だけが
入って来れるような仕組みが必要です。

自宅に誰でも入ってこられると困ります。
家主が許可した人だけが入って来れるような
結界のようなセキュリティ機構を
具備している必要があります。

そもそもオフィスが必要なのか
という話にもなります。
今はリモートワークが当たり前になりました。
どこでもドアがあれば
いつでも必要な時にどこでも集まれるので
普段は好きな場所で仕事をしていればよく、
会議室がたくさんあれば執務室は不要です。

自宅がどこにあるかも問題ではありません。
リビングと寝室が別の都道府県にあれば
住所や住民票という概念も微妙です。
国境やビザは無意味になるのでしょうか。
行方不明にならないように、
人体にチップを埋め込んで
居場所を監視せざるを得ないでしょう。

そうやっていろいろと考えていくと、
果たしてそんな世界が本当に望ましいか
という側面も見えてきます。
まあ、あくまでも空想の世界ですので
都合の良い部分だけを享受するような
絵を描いていけばいいんですがね。



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