誠実なWebサイトの認定制度がいよいよ始まる

プロジェクトオーガナイザの吉田聖書よしだみふみです。

一般社団法人ダークパターン対策協会が1月30日にお知らせを公式サイトで、ダークパターン対策ガイドラインver1.0の策定と意見公募の受付開始を発表しました。

ダークパターン対策ガイドラインver1.0の公開と意見公募について(2025.1.30 一般社団法人ダークパターン対策協会)

ダークパターンについては後で説明しますが、同協会ではダークパターンを含まないWebサイトを審査・認定する制度を開始しようとしていて、その審査のガイドラインを公表するとともに、広く意見を募集しようということのようです。受付開始は1月30日からなので遅きに失した感はありますが、3月5日いっぱい受付けているということなので、いまさらながらこのブログでもご紹介したいと思います。

で、そのダークパターンというのは、簡単に言うとWebサイトの利用者をわざと迷わせたり騙したりする仕掛けのことです。分かりやすい例では、月額有料会員としてWebサイトに登録したは良いが、どうやって解約したらよいか分からないということがあります。分からないのは意図的に分かりにくくしている、あるいは隠しているからということです。

この手の問題は今に始まったことではなく、Web上でECなどのビジネスが行われるようになってからずっと存在します。インターネットの黎明期から見てきた立場からすると、ようやくこういう取り組みが登場したかというのが率直な感想です。

私自身、利用者としてなかなか解約できなくて困ったこともありましたし、直接金銭に絡まなくても、ある目的を達成するために同じところをグルグルと回遊させられたこともありました。時間を浪費させられたという気持ちにはなります。

一方、Webサイトの運営に関わった時、前任者が実装していたダークパターンを排除する仕事をしたこともあります。解約させづらくするというのは発想としては理解できなくはないです。ただ、利用者の立場に立つと「二度と利用するものか!」という気持ちになるものであり、ファンを増やすという考え方とは真逆の効果を生むことになります。

それだったら解約を分かりやすくして、いつでも解約できるから気軽に登録してもらい、「一度解約しても気が向いたらまた登録してね」という暖かい気持ちでサイトを作りこんだ方が利用者としても運営者としても気分が良くなると思っています。

それでも「ダークパターンをやってるつもりはないんだけど、気付かないうちにダークパターンになっていないか?」ということが気になる人もいらっしゃるかと思います。そういう方にこのガイドラインは参考になると思います。

文章だけでは分かりにくいという方には、このガイドラインと非ダークパターン(NDD)認定制度についての説明会を随時開催しているようですので、参加されたらよろしいかと思います。

ダークパターン対策ガイドライン及びNDD認定制度に関するオンライン説明会のご案内(2025.2.7 一般社団法人ダークパターン対策協会)


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