たまには経歴の棚卸をしよう

ITコーディネータの吉田聖書よしだみふみです。

立秋を過ぎて少し秋らしくなってきましたが
まだ夏真っ盛り。
帰省して自分を振り返った…
という人も多いのではないかと思います。
まだという人も、自分を振り返ってみませんか。

個人的にはあまり好きな言葉ではないのですが、
よく転職サイトの広告などで
「自分の市場価値」というフレーズを目にします。

転職を考えている人はもちろん、
そうでない人にとっても
時々自分の経歴を棚卸をすることは、
特にマネージャの皆さんにとって
成長のためにも有益なことだと考えます。

職務経歴書を作ったことがないというのは
おそらく転職の経験がない人だけだと思います。
転職の経験が無くても
外の会社に派遣される場合には
作ったことがあるでしょう。

私自身も転職の経験や、
会社から派遣された経験もありますし、
特に独立してからは
様々な書式の経歴書をいくつも書いてきました。

以前は、職務経歴書というと
ただ漫然と経歴を書いてきただけだったのですが
それだと読んだ人に刺さらないと思い、
自分自身で強みだと思っている部分や、
これまでお客さまに評価されてきた内容を
前面に押し出すように表現を工夫しています。

ただ、それでも読んだ人に刺さるような
エッジの効いた内容にはなかなかならないもので、
読む立場(つまり書類選考する立場)を
ある程度経験しないと
会得が難しいのかなと思っています。

そうはいっても急にそんな経験は積めません。
そんな時おすすめなのが
誰かに読んでもらうということです。

第三者の視点で、
特に選考する立場で読んでもらい、
PRしたい内容が伝わるかどうかを
チェックしてもらうといいでしょう。


私自身も最近、5年ぶりに棚卸をしまして、
またこれまでとは違った書式の経歴書を作りました。

SEとして活動をしていた頃は
主にSEとして保有しているスキルが
分かるような経歴書を作っていました。
よく「スキルシート」とも言われますね。

今はITコーディネータとして
ITのコンサルティングやマネジメントの
経歴やスキルが分かるようなものを
書くようにしています。

エッジの効かせ方っていうのは
言葉だけではイメージが掴みにくいでしょうか。

例えば、表面的なスキルだけだったら
それが出来る人はたくさんいると思います。
経歴書が書類選考に使われることを考えれば、
他の人とは何が違うか…ということを
考えに考えて何とか捻り出せれば、
読者(担当者)の目に留まりやすくなると思いませんか。

他には、以前ご紹介した
バリュープロポジションキャンバス(VPC)
のようなツールを使って、
自分が提供する価値が何であるかを
検討・検証するのも良いでしょう。

このツールの良いところは、
「顧客のしたいこと」を
仮定するところにあると思います。
仮定ですから、間違っていても
後から書き直せばよいのです。

自分が提供できることについて
エッジが効いていないと
顧客のしたいことが実現できない
あるいは満たせないことになりますので
何としてでも捻り出したくなる
そういった構造になっています。

これから必要に迫られて
職務経歴書を作る方はもちろん、
棚卸のために経歴書を作る方も
是非エッジの効いた経歴書を目指して
チャレンジしていただきたいと思います。



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