リモートワークを言い訳にするな

プロジェクトオーガナイザの吉田聖書よしだみふみです。

このコロナ禍において、
急に在宅勤務体制に舵を切った会社は多いと思います。
一方で感染症が一定の落ち着きを見せた今、
オフィス勤務体制に再び舵を切った会社も
現れていると聞きます。

そんなニュースを聞くたびに私は
残念だなぁと思います。
せっかくの変革のチャンスを逃したと思うからです。
きっとそれらの会社では
会社の仕組みを変えるくらいだったら
元に戻した方が負担が少ないと考えたのでしょう。
まあ、負担は少ないと思いますよ。
現状維持が一番楽ですから。

話を戻して、
在宅勤務を実際に導入した企業では
生産性が上がったという意見と、
むしろ生産性が下がったという意見で
真っ二つに割れている状況です。

https://active.nikkeibp.co.jp/atcl/act/19/00212/070900003/
テレワークで生産性は下がったのか?3000人が明かした本音(日経クロステック)

以前もこのブログで、
リモートワークには業種や職種によって
向き不向きがあるという話を書きました。

リモートワークが社会に変革をもたらすか

業種や職種による向き不向きだけではなく、
「とりあえず在宅」に代表される
取組みのまずさが
生産性の低下の要因になっている気がします。

そんな中、あるラジオ番組で、
リモートワークでうまくいってない組織は
指示の背景や目的が
共有されていないのではないか
といった指摘がなされていました。

メンバーが職場にいれば、阿吽あうんの呼吸で
背景や目的といった前提が
自然と共有されていた可能性があるが
リモートワークになったことによって
それが出来なくなったというもの。
但し、それは本来、
オフィスで集まって仕事をする場合でも
背景や目的の共有はきちんとすべきだったのであり、
言わなくても分かるだろうという空気に
甘えていたのではないかとも言われていました。

以前も書いたように、
私は以前からWeb会議は行っていましたし、
多拠点による分散開発の経験もありますので
リモートワークに対しても全く違和感がありません。
私は外部のメンバーとして一時的に関わる立場なので
背景や目的などの前提は必ず確認しますし、
その指摘は最初はピンときませんでした。

ただ、思い起こすと、
随分前ですが、ある現場に入った初日、
私が担当することになる画面の説明を
先に現場に入っているSEから受けた時、
いきなり細かい項目の説明を始めたので
「ちょっと待って」と遮って
そもそもこれは何をするための画面なのか
と問いただしたことがあります。
つまり、そのSEは、
背景や目的を最初に共有することを
怠ったということになります。

これはオンサイトの話ですが、
質の高いアウトプットを得るためには
リモートワークであればなおさら
背景や目的の共有が必要です。

外部の立場で仕事する人は
背景や目的を知らないと仕事にならないため
必然的に知ろうという動きをします。
新入社員や異動したての社員にとっては
立場上聞きづらく、つい遠慮がちに
なってしまうのかも知れませんが、
遠慮して会話しないのは良くありません。
リモートであればチャットもできますし
対面だと聞きづらいというのはあっても、
文字だとやりやすい人もいるでしょう。
仕事ができなくて困るのは
最終的には上司なので、
「上司の為」ということで
遠慮せずに確認すべきです。

念のための確認は、最初のうちは
やり過ぎるくらいが丁度良いと思います。
上司の立場から見ても、
伝えなくてロスが発生するより、
伝えたことが無駄になる方がましです。



関連記事

プロマネの右腕

クロスイデアでは、新サービス・新ビジネスの 立上げや計画を中心に
プロジェクトマネジメントの支援を行っています。

新サービスの企画を任されたけど どう進めていいか悩んでいる担当者、
部下に新しい企画を任せたけど このままで大丈夫か不安な管理職の方、
以下のサイトをご参照ください。
https://www.crossidea.co.jp/services/right-hand-pmo.html

YouTubeにて動画配信中!

プロジェクトマネジメントのノウハウを
YouTubeで配信しています。
ブログと併せてご活用ください。

Comments are closed.