采配と差配


ITコーディネータの吉田聖書よしだみふみです。

「リーダー」と「マネージャ」、社会に出るとよく使う耳慣れた言葉ですが、
皆さんはその違いを説明できるでしょうか。

イメージでは捉えているものの、私はいまだにうまく説明できません。
中には役職としてのリーダー、役職としてのマネージャということもあるでしょう。
その場合は組織によってどちらが上級職かが変わってきますが、
私も社会に出たばかりの頃はリーダーが下で、マネージャが上という理解をしていました。
本当は上下関係ではなく、役割の違いだということを知ったのは割と後になってからです。

以前、仕事で付き合いのあった人から
「うちの上司は『差配さはい』という言葉を良く使う」という話を聞いたことがあります。
正直なところ、それまで差配という言葉をよく知りませんでした。

辞書で調べてみると

差配:取り扱うこと、世話をすること、指図すること。

2番目の意味として、

手分けして事務を取り扱うこと。(いずれもデジタル大辞泉より)

とあります。「差配する」という形で動詞として使うことができます。
私のイメージするマネージャの姿です。

一方で、似たような言葉に「采配さいはい」というものがあります。
これも辞書で調べると

采配:戦場で大将が手に持ち、士卒を指揮するために振った道具。(デジタル大辞泉より)

とあります。
動詞にすると「指図する、指揮をとる。」という意味になりますが、
采配は振って使う道具なので
「采配する」ではなく「采配を振る」という言い方をします。

ちょうど、子供の頃によくテレビで見ていた「風雲たけし城」の谷隊長が、
兵隊(参加者)を指揮する時に杖を振っていたのを思い出します。
あの杖も采配と同じような使い方なのではないかなと思います。
采配を振るのはリーダーのイメージにピッタリです。

これら辞書の意味を踏まえると
リーダーとは「タイミングや方向性を判断する人」、
マネージャとは「組織が機能するための段取りをする人」
といえるのではないでしょうか。

ところで、リーダーと似た言葉にリーダーシップという言葉があります。

企業あるいは組織体の成員を自発的に、その企業あるいは組織体の活動に参画させ、共同目的の達成に努力するように誘導しながら、全体として成員相互の連帯性の維持をはかる機能である。 (流通用語辞典より)

つまり、チームのメンバーを強制的に働かせるといったことではなく、
自発的に活動に参加してもらう
目的を達成に向かって努力するよう促す
メンバー同士が良い関係を保つようにする
といった要素がリーダシップと言えます。

一般的にはリーダーシップとは、リーダーが持つ能力と思われていますが、
リーダーだけがリーダーシップを持つわけではなく、
リーダー以外のメンバーも持っていて良い、
持っていれば尚更チームがうまく機能するものと言えるでしょう。

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