指揮者はコンサルタントであり、コーディネータであり、リーダーである

ITコーディネータの吉田聖書よしだみふみです。

実は今、聖書の研修の為にドイツに来ています。
会自体は昨日終わりまして、
あと数日滞在した後に帰国する予定ですが、
今回はそこで感じたことの一部をお伝えしたいと思います。

この研修の一環で、有志ではありますが、
マルティン・ルターの宗教改革500周年の時に、
そのルターがメッセージを語り、
後にJ.S.バッハが音楽監督を務めた
ライプツィヒの聖トーマス教会にて、
臨時の聖歌隊メンバーとして
歌わせていただく機会を与えられました。

私みたいな、
聖トーマス教会で歌えることの価値を
充分に理解していない人間が、
プロの音楽家に交じって
にわか仕立ての歌声を披露する恐縮さを感じつつも、
参加に当たっては
事前に各自での練習が課せられたにせよ、
そんな雑多な集団を1日でまとめあげる指揮者の腕前に
驚嘆せずにはいられませんでした。

短い時間ではありましたが
――ちなみに私は本番の1時間半前の練習に
初めて合流しましたが――
その練習を通して、
指揮者というのはコンサルタントであり、
コーディネータであり、リーダーなのだ
ということを強く思いました。

  • コンサルタントとしての側面は、
    欠けている点を指摘し、その改善方法を伝え、
    成長を促すということ。
  • コーディネータとしての側面は、
    経歴や背景が異なるメンバーを、
    全体が調和するように組み合わせるということ。
  • リーダーとしての側面は、
    このような雑多な集団を、1つの目的に向かわせ、
    それを成し遂げるということ。

この指揮者は私は初めてお目にかかった方で、
お名前を伺うこともできなかったのですが、
とにかく指示が的確で、歌わせてみて修正すべき点を伝え、
再度歌うとその質的変化を確かに感じ取ることができました。

きっと指揮者の中で完成形の具体的なイメージがあって、
そこに欠けている物を、どう補えば良いか
を瞬時に判断するだけではなく、
事細かにではなく端的に伝える
ということに腐心されているように見えました。

私の仕事にあてはめて考えてみると、
ドキュメントのレビューなどでも、
例えば基準から外れている点を全て列挙する
というやり方もありますけど、
そうではなく、
ここを押さえれば品質がグッと上がるような項目を
選んで指摘する方が、
費用対効果の面からもチームや組織の成長のためにも
より優れていると言えるのではないでしょうか。



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