わんこそばのチームマネジメント

ITコーディネータの吉田聖書よしだみふみです。

皆さんは「わんこそば」を食べたことがあるでしょうか。
実は、私はまだ わんこそば を食べたことがなく、
テレビなどでしか見たことがありません。
が、どのようなものかというのは
普通のお蕎麦の食べ方と異なるため
映像を見ればかなり印象に残るのではないでしょうか。

Wikipediaによれば、
わんこそばは次のように説明されています。

熱いそばつゆをくぐらせた一口大のそばを客のお椀に入れ、それを食べ終わるたびに、給仕がそのお椀に次々とそばを入れ続け、それを客が満腹になりふたを閉めるまで続けるというスタイルが基本となっている。

Wikipediaより)

タイトルにつけた
「わんこそばのチームマネジメント」
というのは、
この わんこそば をみんなで
いかに効率良くたくさん食べるか……
という話ではありません。

ここでのテーマは仕事の任せ方です。
仕事の振り方と言ってもいいかもしれません。

チームメンバーに対して
タスクを次から次へとタスクを与えていき、
1つのタスクが終わると
次のタスクを与えるというスタイルです。

これ、仕事を任せるマネージャは
悪気があってやっているわけではありません。
しかしこれがメンバーのモチベーションを下げ、
チームの生産性を落とすことが多いのです。

何故か。

このスタイルだと、
タスクを任されるメンバーにとっては
仕事の終わりが見えません。

満腹(手一杯)だからといって
蓋をする(タスク拒否する)ことは許されず、
酷い場合には
食べ終わっていないにもかかわらず
次のお蕎麦(タスク)を
お椀に入れられ(割り当てられ)ます。

これがエスカレートすると、
お椀からお蕎麦が溢れるようになります。
そして下にこぼれた分を放置すれば
「拾って食べろ」と怒られ、
一方ではお椀の底の方にある蕎麦を
早く食べろと催促され、
メンバーはどんどん疲弊していきます。

メンバー同士が助けようにも、
他のメンバーも皆同じような状況のため、
助けたくても助けようがなく、
そうしてチームが壊れていきます。

これを立て直すには、
マネージャがわんこそばのマネジメントを
止めなければなりません。

写真はわんこそばではなく、普通のざるそば

では具体的にどうするか。
マネージャはチームのメンバーと
仕事の目的や背景を説明したうえで
ゴール(期待する成果)を共有します。
そしてタスクは小出しにしないで全て示し、
全体のスケジュールを提示して
細かい進め方はメンバーに任せる
というのが王道です。

言うは易く行うは難しなのですが、
マネージャがそう出来ない理由は
セルフマネジメントが出来ていない
ということが多いんです。
自分の中で整理が出来ていないので、
結果としてメンバーにも
場当たり的な指示をしてしまい、
チームの生産性が悪くて
さらに忙しくなってしまう
という悪循環です。

マネージャ職は
確かに様々な状況下において
判断が求められます。
だからといって
全てを場当たり的に進めたら
メンバーも大変な思いをします。

計画を立てるのが苦手という方もいると思いますが、
そこはメンバーのためにも
タスクを整理して計画的な
チーム運営を心掛けたいものです。



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