情報処理技術者試験の午後1対策と準備時間

ITコーディネータの吉田聖書よしだみふみです。

毎年春と秋に実施されている
情報処理技術者試験。
――ITに関わる人なら
自発的な動機か、あるいは
会社から言われてシブシブかを問わず、
一度は受けたことがあるでしょう。

何のために受験するのか
分からないまま受験している人も
中にはいるかもしれません。
別に合格しなくても
仕事ができないわけではないし、
合格したからと言って
仕事ができるようになるわけでもない。

ただ、合格したということが
一定のスキル水準(あくまでも一定の)を
持ち合わせているということを
示す指標になるため、
場合によっては転職や配属で
有利になったりします。

ITを専門にしている人であれば
高度区分の1つや2つは取得したいもの。
もし、この秋に
高度区分を受験しようと思うなら
そろそろ準備は始めたいところです。

合格を目指す場合、
論文試験の有る区分か否かによって
対策の仕上げは異なりますが、
いずれの場合も取っ掛かりは
午後1対策となります。

高度区分を受験する人にとって
午前問題というのは
ウォーミングアップにすぎません。
もちろん経験が乏しいと
自覚されている場合には
一通りのテキストは勉強したうえで
まずは過去問の午前問題を
解くことになるでしょうが、
そこに時間をかけすぎないように
したいものです。

午後1問題は
断片的な知識では
解くことができないため、
じっくり取り組むことで
その区分の基本的な考え方を
身に着けることができる
絶好の教材だと思います。

また、午後2問題は
完全な応用問題であるため、
取っ掛かりとしては
あまり相応しくありません。
過去3年分くらいの午後1問題を
一通り解いてから
午後2対策に進むとよいでしょう。

私が午後1対策として
過去問に取り組むときは、
実際の試験の時間配分を意識し
できるだけ時間内に
解答しきることを心掛けますが、
あまり拘り過ぎないようにしています。

というのも、
初めて受験する区分の場合、
初見では太刀打ちできないことが多く、
解答が白紙でも
決めた時間が経過したから終わり
というやり方をしていたら
達成感もありません。

自分の解答がないと、
答え合わせをした時に
自分がどのように考えたのかの
エビデンスが残っていないため、
何となく分かった気になって
身につかないままになってしまう
というリスクがあります。

そうならないためにも
最初は時間をかけてもいいから
とにかく解答し切るようにします。
それにより
自分の考え方のどこがおかしいか
を確認し、補正することができるのです。

過去問の問題集を選ぶ際には、
できるだけ解説が詳しいもので、
かつ別解の記載があったり、
解答のどういう記述が
得点になるかの説明があるなど、
自分の理解が深まるものを
選ぶとよいでしょう。

また、あらゆる分野を
万遍無く対策するよりは、
出題傾向を分析し、
より出題頻度の高そうな
分野を繰り返し解くのが効果的です。

何もまとまった時間に
集中して学習する必要はなく、
平日の仕事の前や後だけでも
1日に20~30分くらいの時間が取れれば、
過去3年分問題を2周くらい
学習できるのではないでしょうか。

何も問題を解いている時間だけが
学習の時間ではありません。
今ぐらいから対策を始めれば、
問題を解いていない時間も
潜在意識が働いており、
対象の分野について理解が深まります。
直前に対策を始めてしまうと
理解が深まる時間がないのです。



関連記事

プロマネの右腕

クロスイデアでは、新サービス・新ビジネスの 立上げや計画を中心に
プロジェクトマネジメントの支援を行っています。

新サービスの企画を任されたけど どう進めていいか悩んでいる担当者、
部下に新しい企画を任せたけど このままで大丈夫か不安な管理職の方、
以下のサイトをご参照ください。
https://www.crossidea.co.jp/services/right-hand-pmo.html

YouTubeにて動画配信中!

プロジェクトマネジメントのノウハウを
YouTubeで配信しています。
ブログと併せてご活用ください。

Comments are closed.