クオリティを上げ続けるということ

プロジェクトオーガナイザの吉田聖書よしだみふみです。

作曲家とか画家(漫画家)とか
いわゆるクリエイターと呼ばれる職業が
自分の才能に限界を感じる苦悩
みたいなのを報じられることがあります。

私自身はいわゆるクリエイターではない
(と思っています)けれども、
少し理解できる気がしています。

というのも、このブログを書いていると
私も行き詰まりを感じることがあるからです。
行き詰まりというのはネタ切れとは違います。
なぜなら、ネタについては
充分なストックがあるからです。
今数えたら60個ぐらいありました。

ただ、ストックがあるからと言っても
本当に書きたいと思わなければ書かないし、
今このタイミングではないと思えば書きません。
書きたいと思ってほぼ完成に近づいても、
これって何が言いたかったんだっけということで
お蔵入りにすることもあります。
今年に入ってから2~3回あったと思います。
温泉宿に缶詰めになった小説家が
原稿用紙をクシャクシャに丸めるイメージです。

書きたいことを書くと言っても
手当たり次第に何でも書けば、
ブログ全体として散らかった印象になります。
(既になっているかもしれませんが)
そういう意味で、ストックがあったとしても
書けなくなってしまうことがあるのです。

私が限界を感じてしまう理由が
他にもう1つあります。
それは、「より良いものを書こう」
という意識です。あるいは、
「前よりも良いものを書こう」
と言った方が良いのかも知れません。

一度書いた記事よりも
質的に劣る記事を書くことが
自分で赦せないという信念です。
読み手を意識すればするほど
そういう信念が強くなってしまいます。

ヒットを飛ばしたクリエイターが
スランプに陥るというのは、
同じような心の動きなのではないかと
勝手に推測しています。
楽曲でも漫画でも、ファンからすれば
優劣はあってもそのクリエイターの作品であり、
愛すべき存在だと言えます。
一方で自分ではクオリティを
上げ続けなければと思ってしまう。

でも、実際にクオリティを
上げ続けることは不可能です。
どこかで限界が来て、
後は多少の揺らぎがあるだけです。
その状態で、クオリティを上げなければ!
…と頑張れば、それは苦しいですよね。
駄作を生み出したくないという
心構えは良いとは思いますが、
要らぬ制約を自らに課すことで
自分の首を絞めている側面もあります。

力を抜くことと手を抜くことは違います。
それは分かっていますが、
それが自分にとって良いかどうかは別の問題です。

そういう時、
どうしたら良いんだろうと思いますが、
地面を掘る時、ある領域を掘り下げて行って
大きな岩にぶつかったら、
もう、その領域でそれ以上のクオリティを
出すのは厳しいんだと認識しています。
そうなったら掘る場所を変えるしかない。
全く違う場所を掘るのはしんどいので、
近い領域を掘っていくのが良いのでは?
というのが今のところの私の考えです。
幅を拡げるという言い方もできますし、
方向性をずらすという言い方もできます。

色々と含みのある記事になりましたが、
そろそろ来年の構想を考え始める時期です。
以前の記事でも書きましたが、
私は年初に考えるのは苦手なんです。)
昨年末に軸を変えようと決断しまして、
今年は少し実現できたと思います。
しかし、今年のコロナ禍を受けて
その変化をもっと加速させなければ
という危機感もあります。
年末に向けて考えを整理したいと思います。



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