公的サービスのWebサイトこそ使い勝手の向上を

プロジェクトオーガナイザの吉田聖書よしだみふみです。

新年あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

最初に取り上げるのは昨年末のニュースなんですが、12月21日に国立国会図書館がプレスリリースを出しまして、国会図書館で収集・保存しているデジタル資料を検索・閲覧できる「国立国会図書館デジタルコレクション」をリニューアルしたと発表しました。

国立国会図書館のお知らせとプレスリリースはこちら。

「国立国会図書館デジタルコレクション」をリニューアルしました(2022/12/21 国立国会図書館)

プレスリリース本体のPDF

国立国会図書館デジタルコレクションというのは、過去に国会図書館が提供してきた複数のサービスを統合したもので、2000年に提供開始した「貴重書画像データベース」、2002年に提供開始した「近代デジタルライブラリー」、そして2003年に提供開始した「児童書デジタルライブラリー」を統合して2011年に「国立国会図書館デジタル化資料」サービスを開始しました。その後、さらに複数のコンテンツを追加し、2014年に「国立国会図書館デジタルコレクション」と名称を変えて現在に至っています。

私はかなり前に一度だけ国会図書館を利用したことがありますが、このサービスの存在は知りませんでした。首都圏で働いているとか用事のある人でないとなかなか国会図書館を利用する機会はないと思いますが、権利処理されたコンテンツをオンラインで調べられるというのは画期的です。特に、テキスト情報としてではなく見た目の写真をそのまま閲覧できるので(検索対象がある程度古いものに限られますが)、毛筆や絵画などの活字でない資料を調べるのには適していると感じました。そして、今回そのWebサイトがリニューアルされたということです。

プレスリリースではリニューアルされたポイントが4項目記載されています。

リニューアルの主な内容

  1. 全文検索可能なデジタル化資料の増加
  2. 閲覧画面の改善
  3. 画像検索機能の追加
  4. シングルサインオンの実現

まず1つ目は検索対象のコンテンツの追加です。リニューアル前は約5万点だったのに対して、リニューアル後は約247万点と一気に増えました。増えすぎじゃないですかね。これって、日頃のメンテナンスで随時追加していくこととかできないものなのかと思いますが、とにかく今回のタイミングでヒット率が上がり、利用価値がかなり高まったのではないかと思います。

2つ目はコンテンツの閲覧画面の改善です。これは正直なところ、リニューアル前の画面を知らないので、どれほど良くなったのかを評価できないのですが、リニューアル後の画面を試しに使ってみたところ、特に違和感なく操作出来て使いやすい印象を受けました。


※ この記事は、先日公開した以下の音声コンテンツを基に編集したものです。


3つ目は画像検索機能の追加です。手持ちの画像とか、ネットで落ちている画像を使ってコンテンツを検索できるというものです。公的なサービスで画像検索ができるのは珍しいですよね。早速試しに、インターネットから浮世絵の画像をダウンロードして、その画像を使って検索してみました。

歌川広重の東海道五十三次の画像ですと多少それっぽいものがヒットしますが、葛飾北斎の富嶽三十六景の画像ですと全く箸にも棒にも掛からない状態でした。美術作品そのものというよりは、もしかしたら毛筆体の一部の文字を切り取って、それが使われている資料を検索するというような使い方を想定しているのかもしれません。

4つ目はシングルサインオンの実現です。これは、国会図書館オンラインと国会図書館サーチの2つのサービスと認証情報を共有するということで、ヘビーに使う人にとっては便利になると思います。

国立国会図書館デジタルコレクション
https://dl.ndl.go.jp/



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