郵便物が投函されるとLINEで通知が届くIoT郵便受け

プロジェクトオーガナイザの吉田聖書よしだみふみです。

11月1日に、電子工作キットを企画・販売している株式会社スイッチサイエンスがニュースリリースを出しまして、郵便受けに投函されたことをスマホに通知するデバイスの作成キットを発売すると発表しました。

ニュースリリースはこちら。

スイッチサイエンス、郵便受けへの投函情報をスマホに通知するデバイス作成キット「IoT郵便受けキット」を2022年11月1日販売開始(2022/11/1 株式会社スイッチサイエンス)

これは何かというと、郵便受けにフラップが付いていれば、郵便物が投函されるとフラップが動くと思うんですが、フラップに「傾斜スイッチ」という振動や傾斜を感知するセンサーを取り付けておいて、その信号をラズベリーパイ経由でLINEに通知するという流れです。仕組みそのものはごくシンプルです。

スイッチサイエンスは電子工作キットを販売する会社なので、今回販売されるのは完成品ではなく、あくまでも作成キットです。半田ごては必要なく、配線はジャンパーワイヤーを使うようです。必要な部品は揃っていますが、部品以外に自分で用意しなければいけないものとしては、郵便受けに取り付けるセンサーに給電する乾電池や、センサーからの信号を経由するラズベリーパイに給電するためのUSBケーブル、ラズベリーパイからLINEに通知を飛ばすためのWi-Fi環境、そして、ファームウェアの書き換えに必要なパソコンなどがあります。

インターネットが普及してみんなが電子メールを使うようになって、メールが来た時に端末に通知されるというのが当たり前になりました。そうなるとアナログの郵便物が来た時にも通知されてもいいじゃないかという発想は、言われてみれば確かにアリだなと思います。

このニュースリリースを読んで、私はあるものを思い出しました。それは、壁に取り付けるタイプではなくて、ポールを地面に埋め込んで自立させ、かつ赤い旗が付いているタイプの郵便受けです。言葉だけだと説明が難しいんですが、蒲鉾型と言えばいいんでしょうかね、蒲鉾の端っこに開閉式の扉が付いていて郵便物などを出し入れすると赤い旗が立つんですね。

私はおそらくアメリカで初めて見た気がするんですが、日本でも見かけますね。ただ、アメリカでもおそらく都市部にはないだろうと思います。イメージとしては郊外にある戸建住宅で、家と道路の間に庭あるいは車を停めるスペースがあって、そこの道路側に郵便受けを設置するケースです。郵便物が入っているか分からないのにわざわざ外に出て確認しに行くのは面倒ですから、窓から郵便受けを見て、赤い旗が立っていれば中に郵便物が入っているということで取りに行くわけです。


※ この記事は、先日公開した以下の音声コンテンツを基に編集したものです。


この「IoT郵便受けキット」は、日本の住宅のように家と道路の間にスペースがあまりない場合とか、ドアポストのある家ではあまり必要のない機能ですね。実用性というよりは「IoTってこういうものなんだな」というのを肌で感じることができるような教材としての意味合いが大きいかなと思いました。ただ、日本でも広い庭がある家とか、マンションの高層階のようにドアから郵便受けが遠いケースでは、LINEに通知が来たら嬉しいという人も一定居そうです。

今回の商品は電子工作キットですけれども、通知機能の付いた完成品の郵便受けがあれば需要がありそうですね。特に集合ポストを採用している集合住宅で、ドアホンの端末に通知するような仕組みだったら、入居者向けのサービスとしてアリですよね。

あと、この「IoT郵便受けキット」の仕組みだと、郵便物が投函されたという事実は通知できても、今現在郵便受けの中に郵便物が入っているかどうかは分かりません。傾斜スイッチの代わりに感圧センサーを使ったら、もしかして郵便受けに郵便物が入っているかどうかをリアルタイムに知ることができる仕組みが実現できるかもしれませんね。



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